住まいづくりのワンポイントアドバイス  

 Q3.工事契約に必要なものは? 
マイホームは一生に一度という大きな買い物ですが、まだ実際に見えない物を
買うのですから、契約には相当の注意が必要です。
話し合いの中で確認されていても、契約時には改めて、
「書類による取り決めが全て」と考えて、チェックしてください。
工事が始まってからの思い違いによる工事の中断や、建物が出来上がってから

のトラブルを防ぐ為にも、契約内容を良く知り、納得してから契約しましょう。



工事請負契約には、下記書類が必要と考えられます。
@請負契約書




・・・・




工事内容、工事場所、工事期間、引渡しの時期、
請負代金の額、支払方法など、建築主側、施工者側
お互いの約束ごとが記載されています。


A請負契約約款


・・・・


契約内容を補足し、工事を契約通りに行う上で、起こりがちなことについて、その対処の方法が具体的に記載されています。
こをチェック
設計図や仕様書どおりでないときの改造義務
  発注者が請負会社にやり直しを請求でき、請負会社がそれに従うことに
  なっているか。

工事の変更・中止
  発注者が必要なとき、工事内容を変更したりあるいは一時中止や打ち切り
  ができるようになっているか。

損害の負担
  完成までに建築中の家や材料に損害が生じたとき、請負会社が負担する
  ようになっているか。

瑕疵(カシ)担保
  完成後、施工の欠陥によって瑕疵(カシ)があるとき発注者が請負会社に
  補修を求めることができるか。

履行遅滞契約金
  工事が契約期間より延びたとき、請負会社に違約金を請求できるか。
  またその金額が書いてあるか。
下記標準書式の約款を利用なさると良いでしょう。
        ・「四会連合協定」工事請負契約約款
        ・「住宅金融公庫監修」工事請負契約約款


B設計図書


・・・・

設計図工事仕様書があり、建物の性能や各部位
の寸法、形状、工法等が記載されています。

※設計図書が揃ってはじめて工事の内容がよくわかるようになりますし、
 適当な工事金額が出せるのです。
 設計図書はあなたの住まいの完成の姿を具体的に示したものです。
 以下にまとめた図面は、揃えておきましょう。
ここをチェック

     申請書に添付する図面だけで契約するのは、かなり冒険です。
     構造や性能やグレードを表わす図面が無いと、建物の価値が定まりません。
設計図書の名称 概   要
付 近 見 取 図 建設地が示されたもの。
配    置    図 敷地のどの位置に建物を立てるかが示されたもの。
仕    様    書 図面では表現できない重要な工事の中身を文字で書いたもの。
仕    上    表 建物各部の仕上材および質を表したもの。
面    積    表 敷地や建物の面積が書かれたもの。
平    面    図 各階ごとの平面間取り図。柱や筋かいの位置も示されている。
立    面    図 東西南北の四方から見た建物の姿図。
断    面    図 建物を縦に切り取った時の切り口の図。
矩    計    図 断面図を部分的に拡大した詳細図。
基  礎  伏  図 1階床をはがして、上から見た基礎の姿を表した図。
床    伏    図 床板をはがして、上から見た土台・大引き・根太などの図。
小  屋  伏  図 屋根・瓦などを外して上から見た垂木・小屋梁・母屋などの図。
屋  根  伏  図 屋根を真上から見た図。
天  井  伏  図 天井を裏側から透視した図。
室 内 展 開 図 各部屋の壁面を描いた図。
建     具    表 建具の種類などについて記されたもの。
電 気 設 備 図 電気設備の系統や、照明器具について書かれたもの。
給 排 水 設 備 図 給排水の系統や衛生設備(浴槽等)について書かれたもの。
外     構    図 門・塀などについて書かれた図。


C工事見積書
  (内訳書)
 
・・・・


設計図書をもとに工事金額を算出し、工事科目ごとに
まとめたものです。使われる材料の数量や単価等の記載がされた内訳明細書も添付されています。
残念ながら、これらの書類や図面をチェックするには、素人には大変な労力が必要ですし、
専門的用語の理解に時間がかかります。
こんな時は建築主の立場に立ち、代って書類や図面をチェックしてくれる第三者(施工会社
やハウスメーカーの専属でない)の建築設計事務所に依頼されることをお薦めします。
又、設計事務所による工事監理が無い場合は、主要工事の時に第三者による工事検査を
受けられると良いでしょう。

ここをチェック
        @基礎工事 (基礎下地盤堀削時)
        A基礎工事 (基礎配筋時)
        B建前時(筋違取付、金物補強時)
        C断熱材取付時
        D完成引受時

    

工事検査の時期
@基礎工事 地盤 A基礎工事 基礎(ベース部配筋) A基礎 (立上り部配筋)
B建前時 B建前時


-ご案内-
建築設計事務所に依頼した時、費用がかかりますが、数千万円を対象とする買物
であるということから考えれば、その費用は、価値ある費用と思います。
   【参考:木造住宅主要工事検査業務費  10〜20万円(交通費別途)】



 おすすめの本!


  『公庫のプロが教える
         家づくりのツボ』




  住宅金融公庫
  住宅金融普及協会 編