住まいづくりのワンポイントアドバイス |
Q8.住宅性能表示制度って何ですか?
(住まいの成績表)
−地震や風、積雪に強い? 耐久性は? 省エネは? 防音性能は? などランクを決めます− |
これは平成12年4月1日に施行された『住宅の品質確保の促進等に関する法律』 (品確法)によって定められた新しい制度です。 |
簡単に言うと、分かりにくい住宅の性能を、 ・地震や風にどれだけ強いか ・省エネルギー対策 ・火災対策 ・化学物質の放散対策 ・長持ちする為の劣化対策などはどの程度なのか? ・高齢者への配慮はどの様にしてあるのか? などの項目毎に、等級(数値)で示したものが、「住宅性能表示制度」です。 性能表示は、建設省の定めた基準にしたがって、専門評価機関が申請 に基づき評価します。性能評価は設計評価と建設(施工)評価とあり、 両方受ける必要があります。 まず、性能表示の等級が、それぞれの性能において、どの程度の内容か 知ることが必要です。そして、住宅を建てたり、買う時は、その性能等級を 確認すると良いでしょう。 |
1 構造の安定(等級:1・2・3 ) ・ 地震や風等の力が加わった時の 建物全体の強さ ◆評価方法:壁量、壁の配置のつりあい等 |
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2 火災時の安全(等級:1・2・3・4 ) ・ 火災の早期発見のしやすさや 建物の燃えにくさ ◆評価方法:感知警報装置の設置 延焼のおそれのある部分の 耐火時間等 |
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3 劣化の軽減(等級:1・2・3 ) ・ 建物の劣化(木材の腐朽等)のしにくさ ◆評価方法:防腐・防蟻装置、 床下・小屋裏の換気等 |
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4 維持管理への配慮(等級:1・2・3 ) ・ 給排水管とガス管の日常における 点検・清掃・補修のしやすさ ◆評価方法:地中埋設管の配管方法等 |
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5 温熱環境(等級:1・2・3・4 ) ・ 暖冷房時の省エネルギーの程度 ◆評価方法:躯体・開口部の断熱等 |
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6 空気環境(等級:1・2・3・4 ) ・ 内装材のホルムアルデヒド放散量の少なさ 及び換気措置 ◆評価方法:居室の内装材の仕様、 換気措置等 |
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7 光・視環境(等級なし.数値表示) ・ 日照や採光を得る開口部面積の多さ ◆評価方法:居室の床面積に対する開口部 面積の割合 |
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8 音環境(等級:1・2・3 ) ・ 居室のサッシ等の遮音性能 ◆評価方法:サッシ等の遮音等級 ※音環境は希望する方だけが性能評価を受ける 選択項目です。 |
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9 高齢者等への配慮 (等級:1・2・3・4・5 ) ・ バリアフリーの程度 ◆評価方法:部屋の配置、段差の解消 階段の安全性、手摺の設置 通路・出入口の幅員等 |
イラスト:(財)日本住宅・木材技術センター発行 「木造住宅のための住宅性能表示制度マニュアル」より引用