住まいづくりのワンポイントアドバイス  

Q17.室内の必要換気量ってどのくらい?

感染予防の為、換気を行いましょうと言われますが、では、どの程度換気をすればよいのでしょうか。


 

室内空気の汚れは室内炭酸ガス許容濃度を基準にして、必要換気量が出されています。

       Ⓐ 建築の法律(建築基準法)では、最低基準として、20/h・人

                        (
成人男性が静かに座っている状態)

     Ⓑ 空気調和衛生工学会規格(HASS102 1972)では30㎥/h・人

 

「必要換気量は、室内に何人、どのような状態でいるか」
によって変わります。
(密集する場所では、多くの換気量が必要です。)

わかりやすい様に、室内人数による簡略な計算式を示すと、

必要換気量=30(
/h・人)×室内人数()
 


【参考例】
室内に10人いるなら、換気量は1時間に300 の換気が必要
この場合の換気方法としては、
換気扇のみの換気なら、(給気口又は窓、出入口の開き必要)
天井付のダクト換気扇30cm1台を作動
又は、
壁付のプロペラ換気扇251台を作動

窓開放による換気なら、
外部の風速が風力10.31.5/s)の時、
両方向に開放面積4㎡の窓があれば5分間開放
(片方の窓が小さかったり、風速が無い時は換気量は不足します。)

 

(イメージ図)
 
対応として、
窓や出入口を開けて給気をとり、換気扇で排気する方法が確実!

換気扇が無い時や、窓が一方しか無い時は開放時間を長くとり、
扇風機を使って排気を高める。
 換気は、
「空気の流れと量」がポイントです。