住まいづくりのワンポイントアドバイス |
Q14.積雪に強い家をつくるには? |
最近は暖冬が多く、あまり積雪による被害を聞きませんが、今年は久しぶり に当地方(京都府丹後・兵庫県但馬)にも大雪警報が数日続きました。 多雪地域に住む私達の家は、雪に対しても丈夫であることが基本条件ですね。 当地方の雪質や積雪量に対応した屋根にしましょう。 |
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T-1 雪質 | ||
雪の一生は、下の図の様になります。 |
当地方は実線の流れになる場合が主です。 |
雪の密度は雪質によって大きく異なります。 |
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U-1 積雪量 | ||
豊岡測候所の過去30年間統計による降雪の深さ |
当地方の過去最深積雪量(cm)の地図 |
京都府北部 |
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兵庫県北部 |
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V 屋根の雪処理の手法とポイント(図参照) |
落とす屋根(滑落方式) @屋根葺き材の滑りやすさと屋根の勾配 A軒先の氷堤・凍着防止、棟雪の切断 B落雪の堆積場所やその雪による建物養生 |
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融かす屋根(融雪方式) @雪の状況に対応した融雪能力を決める A空洞化現象防止の工夫 B熱経費の節減、及び保守管理と耐用年数の合理化 |
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載せる屋根(載雪方式) @構造耐力の安全性 A高度な防水性とドレーンの凍結防止対策 B天井の高度な気密・断熱性と屋根裏の換気対策 |
イラスト引用:日本建築学会編 『 雪と寒さと生活 』 |
まとめ |
当地方の特色は、新雪からざらめ雪に早く変わりやすい(含水率の高い 重い雪になりやすい)性質と、過去の最深積雪量を考慮した屋根構造を 考えておく必要があります。 木造の伝統的工法では、雪下ろしや雪囲いなど自助的な対応でしたが、 生活様式の都市化により、建築工法もいろいろと変わってきましたので、 屋根雪対策も、立地場所や敷地の大きさ・配置を考慮して、どの様に 積雪に対応していくのか、十分に設計者と話合って計画することが ポイントです。 |