住まいづくりのワンポイントアドバイス |
Q2.地震に強い建物にするには? −地震に強い建物にするためのポイント- |
@敷地地盤の特性を知り、上部構造を対応させる。 |
地盤の特性によって建物の丈夫さは大きく変わります。
軟弱地盤・埋立地や盛土した造成地などは地盤調査をして、特性に配慮する必要があります。
埋立地 | 造成地 |
A基礎は一体の鉄筋コンクリート造の布基礎か、べた基礎にする。 |
地盤と上部構造に合った形状にします。
土台やアンカーボルトの種類や位置、取付を適正にします。
標準的な布基礎とその配筋 (公庫仕様書による) |
柱脚-土台-基礎の緊結 |
B建物の形状は、耐震性の面から言えば整形で重量は軽くする。 |
形が単純でまとまりの良い形にします。
屋根葺き材や壁及び床の重量が大きくなると耐震上は不利になります。
C耐力壁の量と配置を耐震上バランスよく設ける。 |
耐力壁の種類
(1) 軸材で地震力に抵抗するもの
・木製筋かい
・鋼製筋かい
(2) 面で地震力に抵抗するもの
・土塗壁、木ずり壁
・合板等の面材を直張りした壁
(3) (1)と(2)を組み合わせたもの
耐力壁の種類によって耐力が異なります。(有効倍率0.5〜5.0)
建物形状に応じてそれぞれの耐力壁をバランス良く設けます。(偏心率を少なくする。)
良 偏心率 0 |
不良 偏心率 0.24 |
耐力壁の位置は同じでも、有効倍率が異なるとアンバランスとなる例 重心 剛心 |
※耐力壁の量と配置は専門家の診断を受ける事をお薦めします。
D耐力壁の構造が有効に施工されている。 |
筋かいの入れ方や接合方法を適正に行って耐力が十分発揮出来るようにします。
耐力壁の各端部における接合方法
(公庫仕様書による)
E屋根や床が丈夫に出来ている。 |
床面の隅角部に火打ち材(斜材)を入れて全体がゆがまない様にします。
小屋組に振れ止めを設け、小屋梁面の隅角部に火打ち材を入れます。
木製火打ち材 鋼製火打ち材
F構造材の防腐、防蟻処理をする。 |
床下の通気性を良くします。
基礎を高くし床下土間に防湿フィルムを敷いたり、床下をコンクリート仕上げにします。
木部(地面から1m以内)を防腐処理します。
(但し防腐剤等によりアレルギーになる場合があるので使う材料に注意が必要です。)
床下の通気計画 |
※ 安全の為には、建物と家具を固定して転倒や落下による被害が
無い様にする事も大切です。
飾りだなの壁固定
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