メモリーについての考察 (98/03/31更新)

 新しいOS(Windows95等)やアプリケーション(ワープロや表計算等のソフト)が出るたびに、パソコンの性能に対する要求は高くなっていく傾向があるようです。パソコンの性能を上げる特効薬のように言われるメモリーについて、考えてみようと思います。

 メモリーの役目と種類について

 一口にメモリーと言っても、パソコンにはさまざまな種類のメモリーが使われています。ほとんどのメモリーの役目というものは、データーの展開場所と言って差し支えないと思います。料理をする時のまな板の広さ、事務をする時の机の広さが、メモリの容量と考えられるでしょう。つまり、メモリーが多いほど、作業がしやすい=スピードアップという事です。

 普通にパソコン用のメモリーと呼ばれているものは、メインメモリーと言われ、パソコンの作業のほとんどがこの上で行われます。つまり、このメモリーの容量が、パソコンのスピードを、大きく左右します。Windows95の場合、このメモリー上だけで作業が出来なくなると、ハードディスクをメモリーに見立てて作業を行います。これを、仮想メモリと言います。電気的にデーターをやり取りするメモリーに比べ、ハードディスクはデーターをやり取りするスピードが大変遅いので、仮想メモリが良く使われるような状況では、パソコン全体の速度が低下します。パソコンを使用している時に、ハードディスクを使っている訳でもないのに、ガリガリとハードディスクが音を立てるのはそのせいです。その事から、パソコンを早くする為に、メモリーを増やすと良いと良く言われます。
 その他のメモリーとしては、モニターに画像を出力する際に、画像を製造するボード(グラフィックボードなどと呼ばれている)のメモリー、パソコンの心臓部であるCPUとメインメモリーの間に入って、良く使われるデーターを一時保管しておく、キャッシュメモリー等があります。

 メインメモリーの容量について

 では、どんな時にメインメモリーの増設が必要なのでしょうか?一番の目安になるのが、仮想メモリへのアクセスです。作業を進めているうちに、ハードディスクのアクセスが増えていくようなら、まだ良いのですが、作業を始めてすぐに、アクセスが頻繁になるようでは、明らかにメモリー不足です。逆に、仮想メモリへのアクセスが気にならなかったり、速度的に不満が無い場合は、メモリーを増やす必要はないでしょう。
 次に、メモリーを増設しようと思った時に気になるのが、いくら増やしたら良いだろうか?という事でしょう。Windows95が出た時分にパソコンを買った人は、最初に8〜16MBのメモリーが搭載されていたはずです。ほとんどの方が、お店から、メモリーの増設を進められたりして、既に増設を済ませておられるのではないかと思います。最近は32MBが標準でついてくるようになり、普通にソフトを使っているくらいでは、不満を感じる事も少ないのではないでしょうか?
 メモリーと速度の関係は、32MBくらいまでは急激に効果を上げますが64MBくらいにかけては効果は薄れてきます。ワープロや、表計算、インターネットなどをするにあたっては、32〜64MBもあれば、十分だと考えられます。しかし、使用するアプリケーションや、使用方法、ファイル(特に画像など)の大きさによっては、64MBでも十分ではない場合もあります。
 また、いわゆるDOS/V機と呼ばれているパソコンの仕様のほとんど(ペンティアム搭載のメーカー製PC)は64MB以上のメインメモリーに対して、キャシュメモリーが働かないものが多いです。これは何を意味するかと言うと、64MBより多いメモリーをつんだ場合、スピードが逆に遅くなる事もあると言う事です(ごくわずかですが)。64MBで仮想メモリーへのアクセスが無い様な使用をしている場合は、これ以上増やすメリットが無いと考えられます。しかし、上記のように64MBでも足りないような使い方をする場合は、メモリーは多ければ多い程良いでしょう。

 メインメモリーの種類について

 メーカー製のパソコンなどを購入して、確実にメモリーを増設したい場合は、パソコンを買った店で、買ったパソコンの機種に合うものを頼むのが一番良いでしょう。一部の有名メーカーのパソコンでは、専用(動作確認の行われた)のメモリーを使わないとOSが不安定になったりする事がありますので、十分確認した上購入して下さい。ほとんどのお店では、初期不良等、メモリが本当に壊れている場合以外は、交換に応じてくれない場合が多いです。
 最近は、新しい技術を使ったメモリーが増えてきて、買ったメモリーが、次のパソコンに使える保証が無くなってきました。メモリについては将来性などより、今のPCを十分に使う為の部品と考えるのが良いでしょう。パソコンの周辺機器や・ソフトなどのほとんどの物に言える事ですが、最初買う時に、必要なものをそろえておくと、後々、お金がかからない事が多いように思います。