補陀落山 観音寺


 寺伝では延暦5年(786)伝教大師の創建という。千手観音菩薩・不動明王・毘沙門天の三尊を本尊とし、中世には観音信仰の霊場として栄えたが、たび重なる兵火によって堂塔を失った。
 また、織田信長により諸山を没収されたが、その後、細川・京極・牧野各藩主から寺領の寄進を受けた永徳年間(1381−1384)、法爾上人が堂塔を再建した際、三重塔の本尊として道立されたと思われる大日如来坐像が伝存する。平成13年河辺の村人に依って堂塔を再建。