鹿原山金剛院  鹿原山金剛院(真言宗東寺派)
 志楽の谷の東南、鹿原川をさかのぼる麓山幽谷の地にあり、紅葉の名所として名が高い。

 高岳親王(51代目平城天皇第三皇子)によって、平安時代初頭に開かれ、72代目白河天皇が中興し、74代目鳥羽天皇の皇后美福門院などによって次第に堂塔を整えられた。本尊「波切不動尊」は、久安2年(1146)に安置され、比叡山無動寺相応の作と伝える。

 昭和56年の方丈・庫裏焼失後、現在復興途上にあり、国指定絵画彫刻類は一時京都国立博物館に寄託中である。