ビカリア

昭和50年の夏、青葉山北西部の笹部でゴルフ場を造成中、ビカリア(Vicarya japonica)という巻貝の化石が数多く発見され、世界的な注目をあつめました。ビカリアは、新生代第3紀の中新世(約1500万年前)だけに生息していた巻貝で、この時期をしめす示準化石となっています.この地層は内浦層群とよばれ、青葉山の北側に広がっており、プロトタリアプリミゲナというアシカの仲間の化石もみつかっています。ビカリアの子孫は、現在でもフィリピン付近の海にいることから、当時の舞鶴は亜熱帯気候だったことがわかります。この写真の蓋付きは、世界でただ一つです。