昭和37年9月10日、大浦半島の小橋区を流れる小橋川の護岸工事中、1人の作業員が槍の先によく似た石を拾い上げました。 これが約1万年前の有舌尖頭器で、シカやイノシシを獲っていた人々が、木柄の先に取り付けて使用したもので、奈良県二上山のサヌカイトという石材でできています。 このころすでに遠く離れた土地の人々との交流があったのです。この有舌尖頭器の発見によって、舞鶴での人々のくらしは少なくとも1万年前から始まったことがわかります。