カ マ ス | 分布 形 生態 利用 |
本州中部;朝鮮からアフリカ・豪州・ポリネシアに分布する。下顎が上顎より長く、受け口となっており、歯が鋭い。背部は赤味がかった黄褐色。腹部は銀白色で体側に明瞭な暗色縦帯がある。各ヒレは黄色味を帯びる。最大で全長50cm前後になる。主に中・底層を遊泳し、10月を中心に定置網で漁獲される。産卵期は6〜7月。幼魚(5〜10cm)は沿岸の藻場に生息するが、成長につれて沖合へ移動する。鋭い歯で小型のアジやイワシ類を捕食する。近縁種のヤマトカマスは、第1背ビレが腹ビレの真上にあること、体側に暗色縦帯のないこと等で区別できる。
肉はやや水分が多いが、干物にすると美味。ムニエル、柚庵(ゆうあん)焼、空揚げ、干物、塩焼や刺身にもされる。 ボート、防波堤で主に専用の仕掛け(ハリスが切られにくいよう、ハリの足の部分が長くなっている)によるサビキ釣りで行う。エサは不要。防波堤では早朝か夕方。 |