山王宮日吉神社は、宮津総氏神また旧宮津藩の守護神しとして、本殿右隣にある
式内摂社「杉末神社」と共に平安時代から続く神社です。          

御祭神は大山咋神・大己貴神で、社記によれば平安後期に現在摂社である杉末神
社境内に勧請されたとあります。杉末神社は赤ちゃん初土俵入りが行われる神社
で、平安時代初期に記された延喜式神名帳に宮津で唯一登載されています城下最
古の神社でもあります。                         

山王宮日吉神社は江戸時代に入ると歴代宮津藩主の氏神として深い崇敬を受けて
宮津藩内の総守護神とされます。                     
例祭である山王祭は藩祭となり家中、町方共にそれに参加し宮津藩、宮津総町が
一体となった賑やかな祭絵巻を繰り広げました。山王祭はやがて宮津祭の別称で
呼ばれるようになりますが、城下の平安を祈るために宮津湾の向こうの波路御旅
所まで、宮津の街々を巡幸する神輿の渡御の伝統は今も変わらず続けられていま
す。                                  

「宮」のある「津(入り江)」という宮津の地名は奈良時代にすでに使われてい
ましたが、延喜式によりますと当時宮津郷には杉末神社のだけがあるのみで、そ
れ以外の神社は記載されていません。そうしたことから杉末神社は宮津の地名の
発祥に深く関わる神社であるといえます。                 





    

 

ご神域は樹齢一千年ともいわれる椎の御神木をはじめとした巨木に囲まれ、ご本
殿を始め八社の摂、末社が鎮まります。ご本殿や幣殿、灯篭また神輿にいたるま
で歴代城主の再建寄進によるもので、江戸時代の城下町宮津がここにあります。 

境内には江戸初期に宮津城主により造られた庭園「漱玉亭」跡があります。宮津
藩主が名付けた「含紅桜」や同じく樹齢400年ともいわれる大サザンカ、それ
をとりまくモミジの木々と四季折々の美しい景観が楽しめます。       
昔、その庭園に流れていた滝により背後の山は瀧上山と名付けられました。頂上
まで約十分、そこから見る日本三景「天橋立」の景色は弓ヶ観といわれ、遠く丹
後半島を背景とする構図となります。境内は巨木が点在しますが南面が開けた地
形のため明るく、たくさんの野鳥を見ることが出来ます。          

近くには宮津最古の寺・如願寺もあり神社と共に落ち着いたたたずまいとなって
います。一帯は滝上公園とされ信仰とやすらぎの場として、また桜と紅葉の名所
として京都府、宮津市により整備されています。              




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