琴引浜を見下ろすこの社は水の守り神である。
祭られているのは、大国主神とされる。実際16世紀まで、御神体は男女1対ありその男神が大国主神である。
しかし、17世紀以降、男神体は紛失、現在に至るまで大国主神の帰りを待つ女神体だけが、本殿に祭られている。
古代より人々に親しまれ砂浜と出会いとふれあいを見つめてきたこの古ぼけた無人の社は、ロマンスの神様として恋愛祈願、恋愛成就の御参りをされる方も多い。

琴引浜中ほどに、湧き水が、小さな滝となる白滝がある。
元々、此の滝の上に神社と並んで建てられた御寺。
現在は村の中ほどに移転されている。
此処は全国にも此処だけと言う、砂の供養をされる御寺だ。
本殿に入ってびっくりするのは、『鳴り砂供養』の位牌である。
神秘の砂鳴る砂を命あるものと同じ付き合いをしている現われのようだ。又、水難仏、無縁仏、水子仏を同じ括で弔っている。
破れた恋は此処で弔ってやるのがいいようなきがした。

まさに、私たちが地球人としてなにをすべきか、
古来からの自然との関わりの中に問われている様なきがする。