「新選組プロジェクト」コーナー
スカイパーフェクTVの京都チャンネルで放映されている「新選組プロジェクト」という番組をご存じですか?
新選組の過去のドラマについて、あるいは史跡、あるいは隊士個人について、毎回密度の濃い内容を放送されています。
ここでは、まだご覧になっていない方のためにファン(つまり磯宮(^_^;)から見た内容をご紹介させていただきます。
この番組のプロデューサーさんは関西TVの山田剛さんです。
山田さんはVAPから出ている「新選組血風録」「燃えよ剣」のサントラCDの解説も担当されている自他共に認める大の新選組ファンでいらっしゃいます。
- 「小島資料館・小島政孝が語る新選組と佐久間象山」
山村竜也氏が聞き手となって小島政孝氏がお話されています。
小島家と新選組の深い関係や資料館所蔵の資料についてのくわしい解説。
新選組と佐久間象山との関わり合いについて。
- 「土方日記」
99年総司忌において、伊東成郎さんの講演がありました。
目玉は土方歳三の日記の一部がみつかったというお話。
軽妙で楽しい話術を堪能しました。
中でも上覧試合の部分は興奮しました。
総司忌に行けなかった私はお話を聞きたかったので、この企画は大変ありがたく、嬉しいものでした。
- 「−里中満智子が語る新選組−浅葱色の風」
沖田総司を主人公としたマンガ「浅葱色の風」を描かれた里中さんが新選組についてじっくり語っています。
また土方家菩提寺や「日野館」(現在おそばやさん・佐藤家)を訪ねる里中さんの姿も。
里中さんの新選組に対する愛情がとても感じられました。
愚直なくらい真っ直ぐに生き抜いた彼らに、ある意味「かわいさ」(というと語弊があるのですが)を感じる女性の感覚が感じられて、私もある種共感しました。
- 「新選組Q&A」
新選組の疑問点を市居浩一さん(幕末維新研究家)たちが答えています。
・ 新選組の組織構造とは
・ 激剣・天然理心流
・ 鉄の規律・局中法度書
・ 謎の探索方・山崎蒸
・ 新選組市中巡察コース
・ 新選組の隊士教育は如何なるものだったのか?
- 「函館戦争史跡探訪」
函館の史跡案内(碧血碑、称名寺、外人墓地など)
山村竜也さんが語る土方歳三と戊辰戦争
歳三忌完全紹介(読経、お参りの様子など)
五稜郭(桜満開、緑も鮮やかで叙情的な終わり方でした)
- 「結束信二の世界」
結束信二という一人の偉大な放送作家を丹念に多角的に追求して作られた番組でした。
京都文化博物館に寄贈されている結束信二文庫。一度私もぜひ訪ねてみたいです。
雑誌「テレビジョンドラマ(新選組血風録・燃えよ剣)」の取材時に録音された結束先生の肉声インタビュー。私はこの雑誌を持っています。昭和62年発行。書店で見つけたとき、思わず声をあげそうになったほどの内容でした。それを肉声で聞くことができて嬉しかったです。
結束先生の菩提寺である誠心寺。小田部通麿さん(「燃えよ剣」の伝蔵役など)がご住職になっているお寺でもあります。
関係者のサイン入りの大きな誠の旗をバックに、松尾正武監督のお話。
結束先生の奥様、結束利久子さんとご夫妻のなれそめやご家庭での結束先生のエピソードなどをトークされていました。結束先生は奥様には優しい方だったようですね。
結束先生の作詞の才能について。
結束先生が書かれたエッセイの朗読。「手形とカレーライス」
東映の企画部にいらした若かりし頃の結束先生が、撮影所の厳しい経済事情のため、台本を頼んでいた印刷屋の社長(印刷屋のおっさん)に支払いを待ってもらうという情景が描かれています。
おっさんは幾多の台本を刷り続けた、まぎれもなく名もなき映画人の一人でした。ただただ頭を下げる結束さんに「何のために撮影所に入ったんや」と逆に問い質すおっさん。あんたたちは映画を作ってればいいんやと逆にカレーライスをおごってくれたおっさん。
映画は一人のスターと監督だけで作るにあらずということを教えていただきました。
同人「時代劇」という同人誌を作っていらした結束先生。当時もう一流の脚本家であったにもかかわらず、新しい時代劇の企画を立て、熱い情熱を持っていらした証明です。ただし、時代の流れは厳しく、昭和54年には時代劇は消えてしまったとの感想を雑誌「ドラマ」に書かれています。
享年六十歳。もっと長生きされて、もっともっと私たちに作品を見せていただきたかったと思いました。
- 「逢坂剛 結束信二を語る」
東映京都撮影所を案内されつつ、松尾正武監督が結束信二先生のことを語ってらっしゃいます。第14セットの前では「俺は用心棒」などでロケで撮り残したシーンをここで臨時セットを組んで林などの風景を作り、夜に撮影されたとか。
直木賞作家・逢坂剛さんは「俺は用心棒」から始まり結束作品の大ファンだったそうです。興味深いお話をじっくり聞くことができました。
当時ビデオがなかったため、一期一会のようなドラマとの出会いだったから、どんな誘いも断ってTVの前に座っていらしたとか。
逢坂さんは、司馬さんと結束さんの世界はかならずしもぴったり重なってはいないと言われていました。結束先生ご自身の世界を創られていたのだと。
私は沖田総司に関しては耳ダンボ状態になってしまうので、本物の沖田総司という人はきっと島田順司さんのような人だったと確信しているというお言葉を聞いて嬉しかったです。
徳大寺伸さん(平成4年8月9日)と小田部通麿さん(平成5年8月22日)の秘蔵フィルムも流れました。上映会でのトーク場面でしょうか。
- 「草刈正雄が語る我が青春の沖田総司」
バンダナをまいて今でも若々しい草刈さんのインタビュー。
映画「沖田総司」のエピソードやTBS「新選組始末記」について。
自由に演じられた沖田総司。剣術は天然理心流にも何日か教わったとのこと。
大きな太い木刀を振る練習で、実際の殺陣にはあまり役立たなかったけれど、体力はついたかもと笑ってらっしゃいました。
映画の殺陣はとてもリアルで生傷も絶えなかったとか。
今はシャープでニヒルな土方歳三を演じてみたいそうです。役者ならあの三人(近藤・土方・沖田)は誰でも演ってみたいのではとのお話でした。
沖田役のおかげで自分にも時代劇ができるという自信もついたし、実際その後時代劇の仕事がくるようになったとのことです。
皆さんの中には草刈さんで沖田総司にハマったという方も多いのでは?いかがですか。
「沖田総司」出目昌伸監督ロングインタビュー
「沖田総司」制作秘話。
池田屋の暗がりでの戦闘シーンなどリアルさを心がけて、かなりこだわりのある作り方をされたようですね。
監督がこの映画を時代劇の青春物として捉えてらっしゃるのが印象的でした。
前途に未来が開けているといった普通の青春物ではなく、青春とは明日死ぬことなのだと、それを短命だった新選組に重ね合わせて作られたとのことです。
明日の命さえないぎりぎりの青春、総司はそういう青春を送った人なのだと改めて思いました。
- 「新選組局長 近藤勇」
平成11年4月25日、近藤勇の命日に行われた板橋での130回忌慰霊祭の模様。
「近藤勇と新選組の会」会長の土方貢さんのご挨拶(平成11年5月1日調布での交流会でのお話の冒頭部)
市川久夫(鬼平の名プロデューサーさん)のインタビュー。新選組ファンとしてのお話が聞けました。
土方貢さんインタビュー。
最近若い女性が会員に多くなったとか。どうしてだかわからないとのこと。
(永遠にこの現象は続いていくのではないでしょうか。)
今調布に近藤勇の座像を作ろうとされているそうです。
TV放映があったのだから、ここで書いてもいいかな。
近藤勇座像建立協賛募金募集
金額 一口5000円、期限 平成11年12月31日。
郵便振込 口座番号 00160-5-21888 近藤勇座像建立委員会
くわしくは事務局へ電話 0424-83-6140
とのことです。
六真企画メンバー(って私、知らない方々でした)の殺陣「近藤勇剣聖伝」
伊東成郎さんの講演
よしのとよじろう(漢字はTVでは確認できなかったので)という方が発表された記事が新史料としてみつかったという興味深いお話が聞けました。
お父様が近藤勇と同い年で、お祖母さんが宮川家の出の方だそうです。
面白かったですね、このお話は。
近藤さんが160センチの中肉中背で、笑うとエクボがあったとか、数え七歳でもう晴眼に構えてチャンバラごっこしていたとか。
大変な読書家だったらしく、私、とても親近感を覚えました。私のは乱読だけど(^_^;)。
近藤さんは雄々しい物語(中国の古典など)を小さい頃から父親の影響でたくさん読んでいたそうで、ヒーロー像ができあがっていたんですね。
近藤さんて、土方さんとはまた違う男のロマンを感じさせる人だなと思います。
永遠のガキ大将かなあ。
- 「新選組ドラマにかけた男たち」
今まで放送されたインタビューを中心とした総集編です。
栗塚旭さん、左右田一平さん、西田良さん、黒部進さん、島田順司さんのそれぞれ上映会でのご挨拶やインタビュー、松尾正武さんと栗塚さんの対談。
- 「赤間倭子が語る、新選組副長助勤斎藤一」
斎藤一の研究で有名な赤間さんと高幡不動金剛寺の貫主・川澄祐勝さん(この方はお若い頃、「新選組血風録」の取材に見えた故・司馬遼太郎さんに土方家の過去帳をお見せした方だそうです)のインタビュー。
謎の人、斎藤一を語ってらっしゃいますが、彼が何らかの組織のスパイであったらしいというのは、興味深かったです。斎藤一が明治期、警視庁創設の主役級の人であったことは不勉強な私には驚きでした。
斎藤さんの羽織から測定されるに彼は170センチくらいの身長はあったらしいですね。当時としては長身でしょう。
金剛寺であった、新選組パレードの出陣式の模様も映りました。
- 「新選組京都紀行−上洛の巻−」
- 「新選組京都紀行−激闘の巻−」
新選組の京都での史跡を追ったもので、行ったことのある所はなつかしく、まだ行ってないところは、こんなところか〜と参考になりました。
いつも私が夢想するのは私がせめて明治に生まれていて、京都の新選組ゆかりの人たちをインタビューしに行きたかったなということ。
それならいっそ、幕末に生まれていたらとも思うけど、そんな時はインタビューどころではないだろうから、ちょっと落ち着いてからの方がいいな。
でも見るだけなら、実際に見たかったです。彼らを。
丹念な史跡紹介で、嬉しかったです。
- 「60分でわかる土方歳三」
新選組研究家・山村竜也さんのインタビューと写真で綴る土方歳三の生涯です。
やはり今新選組で一番魅力を認識されているのは土方歳三でしょう。
私のサイトは沖田総司メインなのですが、むしろ今時珍しいかもしれませんね。
私は思います。土方さんが最期まで華々しく闘った、そのおかげで、沖田総司の一生も報われたのではないかと。
石田寺の様子、土方歳三資料館の展示品もていねいに映されています。和泉守兼定、実物を見てみたいものです。
(私は日野に行ったことがないので)
- 「永倉新八、新選組戦場日記」
PHPから出版された「新選組戦場日記」。新選組幹部永倉新八の手記という事で話題になりました。
壬生寺の壬生塚、霊山歴史館での、木村幸比古さん(「新選組戦場日記」の訳・編者)へのインタビュー。
これを読んだとき、永倉さん、もっと沖田さんのこと書き残していてよ〜が、第一印象でした(^_^;)。でも新選組幹部本人の書かれたものは尊重したいですね。
- 「わが青春の新選組2−栗塚・島田・左右田・黄金の三人−」
劇場飛天(大阪)での島田順司(沖田総司)さんのインタビュー
ファンには感涙でしたよ〜。すごく貴重なインタビューだと思います。
夢を見るような同窓会なら出席したいと笑ってらした島田さんでした。
黒部進(永倉新八「燃えよ剣」)さん、西田良(原田佐之助「同」)さん、上月信二(元NETプロデューサー)さんと栗塚旭(土方歳三「新選組血風録」「燃えよ剣」)さん、左右田一平(斎藤一「新選組血風録」)さんのインタビュー。
なつかしかったです〜。
- 「新選組in日野−土方歳三のふるさと−」
日野市長のインタビュー。市長のご先祖は近藤さんたちと上洛した方だったそうですね。京都残留組ではなかったそうですが。
日野の方たちが明治を”御一新”ではなくて”瓦解”と呼んでいたということが印象的でした。
天然理心流の演武
総司はどんな剣だったのだろうと思いをはせました。
日野市政35周年記念講演「歴史の事実と真実」
作家・早乙女貢さんの講演でした。
日野の新選組パレード
皆さん、すごいですね。いいなー、ちゃんと隊士の名前をもらってるんですね。
高幡不動金剛寺(土方家の菩提寺)
土方歳三資料館
館長土方陽子さんのインタビュー。
石田寺(歳三のお墓)
などが映りました。
- 「栗塚旭VS松尾正武−わが青春の新選組−」
永遠の土方歳三、栗塚さんと松尾監督の対談でした。
場所は栗塚さんの経営されている喫茶店「若王子」。
実は「結束信二を見る会」の上映会が京都であったとき(1999年3月)、私は生の栗塚さんを間近に見ることができたのです(サインもいただけました)。
印象としては、生の栗塚さんはニヒルな土方さんや、野良犬の旦那(「俺は用心棒」)の対極にいらっしゃる方だと思いました。
すごくよく気のつく方で、明るくて、気さくで。私は映像の土方さんと栗塚さんを完全に分離して考えられるようになりました。
対談は細部に渡って、当時の撮影秘話など、ほんとに面白く語って下さっています。
ファン必見ですね。
- 「最期の上映会−横山登美子、新選組と歩んだ20年−」
新選組ドラマを見る会の主催者・横山さんのインタビュー。
ビデオのない頃、どんなに見たかったか。とても共感しました。
上映会での豪華ゲスト陣のご挨拶
上月信二さん、結束三郎(脚本家・結束信二さんの弟君)さん、西田良さん、左右田一平さん、片山昭彦(「新選組血風録」長州の間者の主役)さん、栗塚旭さん、縄田一男(歴史評論家)さん、黒部進さん。
いい作品は時代を越えますね。とにかく嬉しかったです。肉体は人間ですから、衰えはあったとしても、その魂は永遠です。
ドラマに携わった方々のお元気な姿がファンには何よりでした。
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