『燃えよ剣』第18話「京の町の夜」より(脚本:(c)結束信二氏)

沖田総司
「なんだかここのお茶が一番うまいな」
伝蔵
「そうどっしゃろ、そうどっしゃろ。ええ、なんちゅうたかて新選組はここで生まれはったんや。ここの台所からや」
沖田総司
「そうでしたね」
裏通先生
「最初のうちは新選組も銭がなくて、おっさん大変だったろう」
伝蔵
「いやあ、そやかて皆はん、気兼ねしいしい、よう飲んだりくったりしはりましたわ。筆頭は原田佐之助や。あの人いっぺんにめし、13杯食べはりました。こんなん初めてや。それから永倉はん。これ酒強おすなあ。京都の酒はうまい言うて、どんぶりで水みたいに飲みはりますねん。びっくりしました。それから斎藤はん」
原田佐之助
「よう」 どやどやと皆入って来る。
伝蔵
「原田はん、なんやあんたはんたち」
原田佐之助
「何、ちょっとここで最後の夜の一杯をやろうと思ってね」
永倉新八
「沖田君、裏通先生、やっぱりここでしたか」
斎藤一
「やっぱりここがいいな」
山崎蒸
「伝蔵さん、別れの酒ですよ」
島田魁
「いっしょにやりましょう」
伝蔵
「そうどすか、おおきに。おおきに」
裏通先生
「どうした、おっさん」
伝蔵
「わし、嬉しおす。ほんまに嬉しおす」
山崎蒸
「そうか、良かった。じゃ、いっしょに飲もう」
伝蔵
「ようし、こうなったらとっときのもんを出しますわ。十八番中の十八番。裸踊りどすわ」 笑う沖田たち。



明日は伏見に移るという京都最後の一日。子供たちとの約束を守って、沖田総司は病をおして壬生に向かいます。
やがてなつかしい壬生屯所の台所に集まってきた仲間達。
ほんとにいい場面でしたね。

『不動堂屯所の大広間』