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米田茶店特性おにぎり おにぎり梅・鮭・かつお各¥126- びっくりおにぎり ¥231-

 うちのおにぎりが一個126円と他よりやや高い訳
 明治44年創業の駅弁屋。
  でも、一度だけ、駅弁も含め全ての調理場部分をやめようと思ったことがあります。
 商売になる列車に車内販売として乗り込むことが出来なくなり、浜坂を訪れる観光客も減少し一定の販売数量を見込めなくなった時です。
  赤字が膨らみ経営と言う観点から考えた時に成り立つ見込みがなかったからです。
  決めかねておりましたが、ある時、自分で、自分が握ったおにぎりを食べてみました。
 なつかしい味・・・お母ちゃんの味・・・日本人に生れてよかった。
 この味を今一度、お客様にお届けしたいと思いました。
 
 私どもがつくっているおにぎり、お弁当のお米は全て、地元、対田の谷口さんから仕入れています。    農薬や化学肥料に頼らない昔ながらの米作り。
 アイガモたちが田んぼの草や害虫を食べその糞が栄養となり安全な無農薬アイガモ米ができます。    「母なる大地からの贈り物」
 谷口さんはお米をそう表現なさっています。
 毎朝炊き立てのご飯を浜坂のお母ちゃんたちが一個ずつやさしく、そして力強く握っています。
 手間ひまかけたお米の米代はやはり泣きたいほど高く、手作りのおにぎりもまた効率が悪く 一個 126円 それでも一杯一杯の値段なのです。
 でも一度ぜひ召し上がってみてください。このおにぎりが私どものお店の原点なのです。


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内緒の話あれこれ

 「へしこ」の思い出

 
    おみやげ物コーナー「さばのへしこ」

 「へしこ」は私の子どもの頃を思い出させてくれる食べ物の一つです。
 当時、浜坂近辺は漁業華やかかりし時代で私の生家も漁業を営んでおりました。
 舟が帰ると売り物にならない魚をご近所、縁者にお裾分けします。それを運ぶのが子どもの役目でした。
 実は私はこのお使いがいやでいやでたまりませんでした。 魚を持っていくと、お返しにその家で取れた野菜であったりお供え物のお菓子などを持たせてくれました。 魚を持っていくのは良いのですが、お返しを貰うのがいやだったのです。「さあ、なにをやらあかなあ・・・」とたいていその家のおばあさんがお返しを吟味しますが、それを待っている間の間の悪さは子どもながらに耐えられないものでした。
  自分の目が物欲しそうな目になっているのではないかとか、この子は駄賃が欲しくて使いをしてるんだとか思われているんじゃないだろうかとか色んな悪い想像をしてしまいます。
 今思えばその想像は自分の願望そのままでただそれを相手に気づかれたくなかっただけだったのでしょう。お菓子も欲しかったし10円玉の駄賃も欲しかったのです。
 凪が続くと毎日のようにお使いに行かされます。そして当たり前のことながらご飯のおかずも魚です。煮たり焼いたり、刺身にするような高級魚は売りますので当たり前のことですが食卓には上りません。
 海が時化るとおかずが様変わりします。生の魚がまったくないので「へしこ」の出番です。鰯とか鯖とか一杯取れた時に、各家庭で「へしこ」にして保存しておくのです。漁師の食卓には魚は不可欠なので それが時化が続いた時の魚代わりになるわけです。
 時化ると私もお使いから解放されます。
今でも「へしこ」を食べると「さあ、なにをやらあかなあ・・・」の言葉とおばあさんの顔が懐かしく浮かんできます。 
  子供の頃の嫌だった思い出も「へしこ」の味と同じで(子供の頃は辛いだけでちっとも美味しくなかった)噛みしめれば辛さの奥に潜む旨みにやっと気づくようにその体験 がどれ程大切なものだったのか今になって納得できます。
 「へしこ」に限らず熟成を要するものにはそう言う一面があるのかもしれません。

 




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かに寿司 掛け紙(包装紙)の色について
   
上:左(青い方)現在の掛け紙   右(緑の方)平成16年2月以前の掛け紙


平成16年2月(有)米田茶店は火災により事務所・調理場・倉庫を焼失致しました。その折に、かに寿司の掛け紙もまた焼失致しました。
かに寿司の製造を 再開するにあたり、掛け紙を発注すると業者から「版が2種類あるがどちらにするのか」と問い合わせがありました。
それを受けて 色々調べてみました。
これまで当社では掛け紙の版は右側の緑の地の物だけであると思っていたのですが、発売当初は左側の青い地の物であったと当時の記録で判明しました。(発売当時の実物が残っておりました)
何時の頃からか 原因は分かりませんが、緑の地の物にすりかわってしまっていたようです。
どちらの色にするのか迷いましたが、製造販売再開を機に原点に返ろうと決意致しました。
掛け紙の色だけでなく、素材、調理方法、販売、接客全てを含め発売当時の原点に帰り 当時の人々がどのような想いをこのかに寿司にかけていたのかその思い入れを大切にして行こうと思うに至りました。
今後とも、当社精一杯の想いをこの「かに寿司」に込めて参ります。


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