ホープスター




ホープスター


Q これは、なんですか?!

A 遊園地にあるような、子供用の遊技乗り物に見えますが、これは、子どもの交通教育のための電動自動車なのです。
よく学校等の交通安全教育で、交通指導員さんなどが、横断歩道の渡り方などを教えてくれるときに、 子供にも車の立場になって考えて、もらうためのお子様用自動車なのです。
子供の頃、持っていた百科事典に、こういう車に乗って学習している写真があり、こんな本格的な子供専用自動車がガキ心にも欲しいと思ったものでした。
この車にセットで、信号機セット(コントローラー付)もありました。 そして、この現車ですが、今をさかのぼること20年ほど前に、民間の倉庫の奥に数台無造作に積んであるのを当時中学生の僕、が発見し、持ち主を探し譲って欲しいと交渉したことがありますが、これは寄付されたものだからと、やんわり断られました。
今から思うと、訳のわからん中学生でした。そして今も、、、
それから大人になり(たぶん)周りの友人も自分も、社会的な立場に巻き込まれるようになり、その倉庫に出入りするバンド仲間にそれとなく聞いたら、「あああれ、邪魔やけど捨てるものもめんどくさいし、放ったらかしや!あんなゴミいらんで」
「ほんまにええんやな! おまえはゴミゆうたから、ほなそのゴミもって行くで!」
次の日に、急いでトラックで3台丸ごと運びました。
こういう事は、話がややこしくなる前に実行あるのみです。
こんな話は時間がたつと、いろんな人が出てきて横から口はさみ、勢いのあった話が、 いつのまにかトーンダウンして、たち消えになったことが。何度もあるのです。
今まで何度、いい話がコレで立ち消えたことか!
運びながら、あれから約20年、たまには年もとってみるもんだと、しみじみ思いました。
早速、作業場所に運び込み、車体をチェックしましたが、3台とも状態は年相応で、それぞれ欠品もあり、3こいちで何とか、ものになりそうです。
ナンバープレートの部分に1969とあるので、年式としてはそこらへんだと思われます。
構造は簡単で、動力は車の12ボルトのバッテリー 車体はパイプフレームに、12ボルトの直流モータの軸が、直接片輪のタイヤを駆動するという、簡単な仕掛けです。スピードコントロールはなく、前後のみで、アクセルはペダルスイッチでコントロールでします。
ボルト類が、構造に対してかなり細いビスのようなもので組んであり、どれも曲がってひずんでいます。
子供がおもしろがって、あちこちぶつけたのでしょうか?
足ブレーキがついており、ロッド式のブレーキが、リヤのホイル内側をを直接押さえつけます。 交通教育用なので、方向指示機などの安全面での装備は充実してます。
割れたライトなど、なんの流用か、これからの再生に向けて明らかに、しておきたいところです。
メーカーはホープスターというところで、これは昔の車メーカーのようで、ジムニーのご先祖さんを作った会社のようです。
いまは、フレームだけにして、モータなどから直していく過程です。
薄い鉄板の板金が、要になるでしょうなあ、これが直るのはいつのことになるのやら、、
後ろで待っているのは、今年2年目に突入するランクルですが、順番待ちです。

 おわり



再 見!



もとへもどります。