キャノピー ミニカー
これぞバイク版 働くバイク
キャノピーです。このバイクは殆どが仕事用に使われるのではないのでしょうか。
ピザ屋の配達の代名詞。便利で頑丈で濡れないんだろうなあ。
個人で使ったらさぞかし役に立ちそう。
中古でもそこそこ値が付いているキャノピー新車なら30万の後半。
そんな物をゴミで引き上げてきた訳で、文句言う筋合いも相手もいないわけだけど、
作業場所に運び込み各部のチェックしてみる、走行22000キロ、原付スクーターならほぼ終わりってとこだろうけれど、見た目はカウルの割れぐらいでスクリーンの痛みもさほど無く程度は中、欠品はシリンダ、ピストンが無く、ここらあたりが原因で断念した模様。クランクは渋々回る程度、欠品もあちこちあることだし部品取り車を購入する事にする。オークションで部品取り2万近くで落札、エンジン単体でも1万少しするので、まあ今後のためにと規定内の出費。
部品取り引き取たったものの、走行4万5千キロ、キー無しで引きずり倒してトラックに乗せる。ピザ屋のキャノピーで外装の割れもこっちの方がひどい。
屋根もまっぷたつに割れてる、誰が見てもこれはやっかいなゴミだ。でもこれもオークションでは競ったのですねー、ディープな世界ですわ。今回こいつを廃車にした直接のきっかけは、プーリーのシューが無くなったまま走り続け、むき出しのバックプレートとプーリーがガリゴリになっていました。すごい音だったろうけれど、こんなになるまでもよくもまあ乗っていたものです。
乗りっぱなしと言うのか、これが仕事で酷使される乗り物の現実ですな。
さて、部品取りのエンジンをばらして走行44000キロの内部を見る、特にベアリングなどもダメージなさそうで、ピストンリングだけ新品にして、ピストンシリンダは適当に軽くペーパーで修正し、駆動系は2つのいいところ取りをして、組み込む。
今回2台のダメ部分が重なっていなくて、ほんと良かったよ。
ピストン、シリンダは、ガレージにあったジャイロエックスの物を使いました。
さてさてどれも部品としての寿命は近づいてきていそうですが、とにかく走ることを第一に作業していこう。
12月に入り、ガレージに部品取り車と、再生車が同時進行で進み、パーツ類工具、が散乱、作業の基本が地上30センチのしゃがんだ作業のために、体勢的にもきついわ。
寒いし、、、。屋根付きのガレージあるのに、なんでいつも外の作業なんだろう。
軽トラのエンジン交換ぐらいのやりずらさではないだろうか。そんなでもないか、、。
部品取り車もばらしたままだとかさばるのでそこそこに組み立てる。これが無駄な時間に思われ、気を取り直しては作業続ける。
元旦から作業していたので、機関系は1月初めに完成、大雪の中試走するも50キロ前後、もう少し出てもよさそうだが、まあエンジンかかっただけでもいいや。
バリバリに割れたカウル類は、プラリペアでうまく直せた。
さて、パテも盛ったし、このままでは汚すぎるので、塗装にはいるわけだけれども、これがなかなか、苦手。下地をきちんとしたつもりだけれども、やっぱ上塗りしていく度にぼろがあちこち出てくる。
雪降る中タイミング見計らっての塗装作業、塗ったらストーブで乾かしますが、夏場は2ー3時間ほどで乾燥すると思いますが、この寒さでは2日間ほどかかります。
今回試しに水性塗料を使いましたが、うまく塗れない。伸びない感じ、すぐ垂れるし、上塗りする度色の濃さが変わる。
苦労した割には、上塗りする度に完成度は低くなる。
つくづく思うが、塗装は減点方式だ。最初が70点なら、作業する度にマイナスポイント、途中挽回は無理。特にプラスチックの塗装はやりにくいと感じる。ただ単に経験不足ということなのですが。取り付けにあたってはブラケットやカウル類の変形があるようで、ボルト入らない部分や、隙間などあちこちダメな部分があらわに。この寒さの中、仕事終わってから2時間ほど毎日やって3ヶ月ぐらいかかったでしょうか。なかなか日頃手が届かないエンジン部分だと特別な作業として集中力も持つのですが、外装部分だと、あとですぐ手直しできるわいと言う気持ちが表れ、だんだん雑になってきます。
「早く乗りたい!」と思う気持ちをコントロールできるこの冬場は作業の理想的な季節なのです。塗装するのに虫も飛んでこないしなあ。
トータル出費2万ちょっとぐらいか、コストよりも時間がけっこうかかってしまった。
全天候型のバイクとしての値打ちがあるキャノピーですが、スペーサー付けてミニカー登録すると、リヤタイヤのカバーがはみ出て、雨水が飛んでしまうし、悩むところ。
結局ノーマルのカバーにジャイロXのフェンダー部分切って継ぎはぎしてオーバーフェンダーを作りました。
フリーハンドで切ったために、左右の幅が揃わず、継いだ部分はパテで処理もしなかったし見苦しい。
色ムラも目立つし、、、。
後ろから見るとかなりのボリュームで、メッサーシュミットのラインみたい。でもツライチでタイヤとフェンダーの隙間はきれいに処理できた。(偶然だけど)
キャノピーの乗り味の特徴は、左右の切り返し時に頭が重いので車体を倒すのに動作から挙動までにワンテンポ遅れるのですね。フロント部分など見切りが悪い部分があるので、カウルを当ててしまいます。
塗装がはがれるのに〜。
今回のカラーですが、青のコブラ風ラインとか、オレンジにラインとかかっこいいのですが、定番だしとおもいながらこんなのにしてしまいました。ありきたりですみません。
一応70年代アメ車風(マスタングとか)ですが、、、。
フェンダー部分は何もしない方が良かったですね。やっぱくどいわ。
出来上がってみると、泥よけや、ラインなど左右対称の物はことごとくバラついた。
ブレーキが甘いし、切り返しももたつくので、町中のシビアなバトルは不向きですね。部品取りには小型の冷蔵庫ぐらいのでかいボックスがあったのですが、塗料もなくなったし、見た目も重いしなにか代わりの箱を付けよう。もういいわ。きれいに仕上げる作業は苦手。もういい事にしよう。今回の点数。70点ぐらいかな。
反省点としては、中古カウル類の下地作業にもっと時間をかけないといけなかったな。
雪が溶けたら当分これで過ごそう。少しは車も乗らなくて済むかな。
その後の顛末ですが、今回初挑戦した水性塗料ですが、上に重ねた黒のライン、なぜかひび割れが激しく、もう10年程経ったようになってしまった。
塗って2週間程して雨の日乗ってしまったのが原因か、塗料の相性が悪いのか、、、。
おわり
再 見!
もとへもどります。