謎の行灯カブ
謎の行灯カブ?
通称行灯カブと言うらしいです。「うまいこと言いますね」
自分の中ではこのカブの色、形が、一番しっくりきます。
じいちゃんのカブの後ろに乗っけられ、田んぼまで連れて行かれ、幅の広い荷台に合わない足が痛くて、あまり嬉しくなかった事、事何十年も前の話です。
この個体は、バイク自転車屋さんの表に放置されていました。お金を払って譲ってもらいました。
画像では奇麗に見えますが、かなり外装は痛んでいます。
おまけにトラックで運んでいる途中にフックが外れ、荷台から落っことし、市中引き回しの刑にしてしまい、レッグシールドが割れてしまいました。
まあこれぐらいで収まったのが逆にラッキーかも。しかし、カブやベスパは、運びにくいバイクですなー。これからは気をつけよう。
作業場に帰って、タンクキャップを開けてみると、奇麗なガソリンがいっぱい、特に不具合なくエンジンはすぐかかりました。
最近まで乗っていたようです。
普通ならこれを元に奇麗なカブに変身といく所でしょうが、せっかくここまで道具としてこき使われた、このくたびれ感はちょっとやそっとで出せません。
とことん使い切ったと。オーナーは思って手放したのでしょうけれど、もうひとがんばりしてもらいましょう。
数日のったらエンジンがかからなくなった。ポイント、コンデンサー交換で復活。
これで5000円突っ込んだ。
元手と足すと一万円の出費。このボロを一万円で買う奇特な人はいないだろう。まあ仕方ない。これは純粋なホビーだから、、、。
メーター周りなど、日焼けと、サビで、かなりの年期が入ってるこのカブ、しかしエンジンはホントにタフですね。
さてさて、ここからが本題、このカブ、いじっているうちに気がつきました。ちょっと特殊なのです。
車台番号がC50−から始まるのはいいのですが、その次の数字の頭にRが入ってるのです。もしかしてレーサーのR?なわけない。
それはおかしいから部品注文できないので、ちゃんと調べてきてくれと店から言われ、信じてもらえないので、このバイク乗って行きました。
「それはおかしい」と言われながら何とか部品を手に入れる事が出来ました。
キャブレターも変わっています。これについてついているキャブは初期のタイプの垂直型?なのです。
これもだれか付け替えたのか、当時の仕様か、よくわかりません。
エンジンは普通のOHCのタイプなのですが、チェンジパターンは、初期のカブのように後ろ一段の次前2段です。
とりあえず普通に動くようになったので、仕事場の置きバイクとして採用しました。
理由はいつでもエンジンがかかると言うことからです。
後で分った事ですが、OHVからOHCへの移行期にはこのような仕様が混在していたという事でした。
行灯カブでもこいつは初期頃の年式なのだろうと思います。
追加 2009年5月に梅小路公園で、カフェカブパーティがありました、どんなのだろうと軽い気持ちで、子供と一緒にC105に乗せて見に行きました。
行ってビックリ、7条通りにカブの行列!見にきてるの人でなく、エントリー待ちということ。
一時間並んで、ようやく受付へ。どのカブも愛着があるのばかりが集まりました。
とても、よいイベントだったのですが、なんと自分のカブが特別賞に選ばれ、うれしいハプニングとなりました。
理由は、「ヤレ具合がステキだと言う事でした。」ヤレてたカブも数あれど、良さが分っていただけましたか。さすが千年の都 京都です?!
今度はこいつで行ってみようかな。
おわり
再 見!
もとへもどります。