ビーパル
ビーパル創刊、2号、3号 それまで野外活動、キャンプなんて事、女の子には敬遠がちのレジャーでしたが、この雑誌
からぐらいでしょうか、「アウトドア」とカタカナにして、ファッションの要素を取り入れ、
今あるアウトドアと言われる全ての先駆けだったのではないでしょうか?
そう言う意味では、これは価値ある一品だと思います。
でも個人的には、こういうマニュアル物って、ほとんど見たことありません。
これがマニュアルでなかったら、さしずめカタログでしょうか?何かと新しい商品と企画を絡めて、物欲をそそる構成になっています。
当時の若者雑誌全般に言えることですが、文章の末尾が、ヘンなのでアル。
例えばですねえ、女の子をくん付けで呼んでみる。であったりですねえ、それもありなのである。そういうのに弱いのヨ。
全てがこんな調子で、参っちゃうナ。
まあ私の意見はさておき、中身が最高におかしいので見てみることにしましょう。
「SL、大草原を走る、、、、のつもり」 これちょっと企画にむりがない?
なんでもかんでも、アウトドアを引っ付ければいいと言うものではないでしょう。
この文章の締め方。、、、動輪の動きが本物そっくりにせまってくる「ウンいいぞいいぞ」○○さんはニンマリと微笑んだ」だって。
もしこれを、実行にうつし、発電器焚いて、レールの間近まで目線を下げ、この雑誌のスポンサーである、ピクニックをちびちび飲みながら、腰に座布団敷き、模型に夢中になっている、髪に軽くウエーブをかけたポロシャツ男 これはこれで、かっこいいではないか!
木の上で遊ぼう!
本文より抜粋
「ハンググライダー用の中吊り用具でぶらさがり遠くの山を眺める者、ただただ高みに登るのが好きな人、ぼんやりハンモックなんかにくつろぐ人、それぞれが木の上でおっとりと楽しむのです」
この雑誌は大学生あたりの世代をターゲットにしていたと思いますが、年代的に言うとそれよりやや下にあたる私は、こんな遊びをしていた人達を先輩と呼んでいたのでしょうか?
木に吊してあるラジカセ、AIWAのマイクロカセットで、42800円だそうです。
モデルの子が、結構カワイイのに当時の髪型が困ったものだ。
この親父さんは、都会の生活からこの改造キャンピングトラックで週末抜けだし、森の中で自分の時間をとりもどすのだそうです。
あと、3ページに渡って、フライフィッシングの準備している絵、ポータブルシャワーを浴びている絵、快適且つ、キャビン内のランラン下で、読書しているなど男の味わい深い写真の構成で成り立っています。
それだけなら、いい話なのである。
ちなみに、トラックは620です。
何が引っかかるかって、この扉絵、スーツ姿とパーティ、という演出コメントがやりすぎ、というのか、いかにもで笑うのです。
よく見てみると、食料はスパゲティやパン調味料類は全て外国製、この人の職業が書いてあるが、広告代理店勤務、とある、これもわざわざ、書いてある、業界の人ってもーうかっこいい!!
「ディスコやパブハウスばかりがラブ、アフェアの現場ではない、ましてや月の夜だ、もっと叙情的に過ごしたい、、、」
「ボートの真ん中に小さなテーブルをしつらえ、白いテーブルクロスをかけ、キャンドルをともし、ボート上のディナー、
シャブリの白なんか冷やして、、、サラダがどうの、音楽がこうの、、、、、、」
本文より
都内の貸しボートで、こういうことを勧めています。
男は、スーツ姿、女は白のドレスに、頭はカチューシャ、
なんだか、普通に出来ない人たちなのでしょうか、出来ない企画なのでしょうか、、、
でもこれを見て、やっぱりまねする人いたんだろうなあ。
貸しボートオヤジ、一言「アホや」
もとへもどります。