石油ストーブ あれこれ

今や、アラジンを筆頭に古い灯油ストーブもHPの内外で、同好の輪が広がっているようで、このストーブ今更私などがうんちく語るのは恥ずかしいですがとりあえず現在私が使っているストーブを語ってみます。

今まで手に入れたアラジンは10台前後、主に70年代半ばからの現行モノです。このあたりは芯は共通部品です。
ご存じのようにアラジンの魅力は変わらないデザインです。現在持っている70年代以降のアラジンは、はほとんど粗大ゴミから引き上げてきました、よほど程度が悪くなく、欠品がなければ今も売ってある消耗品を交換するだけで簡単に復活するのがこのストーブのいいところです。
耐震装置の形が年代によって変わります。この画像は70年代中頃のモノで耐震消火装置が面白く、横についている箱のポンプをセットておくと、振動でポンプの空気が管から吹き出し、炎をを吹き消すというのんびりしたモノです。
ちなみに現在は強制的ふたが閉まる構造になっています。
よくアラジンの使い方を知らない人が、炎の青い火が不完全燃焼だと勘違いして大きな赤い火にしてしまっているときがありますが、その時はアラジンの青い火が正常で「ブルーフレーム」と言うサブネーミングがついていることを優しくおしえてあげましょう。
アラジンは巷の灯油ストーブに比べて多少手間がかかります。見た目の格好良さだけ気に入った人などはそれで嫌になる人もいると思います。
マメにに芯の掃除などしてやらないと、綺麗な青い炎が保てません。なにかベスパの古い混合給油の楽しみに通じる、人間と機械の真ん中あたりに位置づけできるストーブです。芯は専用の道具で簡単に掃除できるので、持っていない方是非買ってください。
アラジンのよさを知ってもらいたくて、直しては周りの知人に「里子」に出して使ってもらっています、「調子が良くない」と知らされると、喜々として掃除用具もって出張サービスに伺う、私変人です。
自分の使っているのは里子にも出せない、汚いゴミ同然のモノですが、燃費がよく静かに炎を出しているアラジンは寒いガレージの中でバイクをいじる時の良き相棒としてかかせません。


このストーブはパーフェクションといいます。
アラジンは青い炎と煤の出にくいクリーンさがセールスポイントだとすると、こちらは明るさが特徴です。
画像ではかなり炎を絞ってありますっが、最大では電球20−30ワットぐらいの明るさになります。赤い炎で火の強弱もアラジンよりも調整がききます。
これは耐震装置がありません、中の構造は笑うぐらいとてもシンプルです。これ元々芯が腐っていましたが、少し修正しまた使用できるようになりました。
芯はすでに欠品で、残りの芯を大事に使うようにしています。

ニッセン(日本船舶燈火)という国産のストーブです。
これはおじいさんのお茶屋で使っていたもので、最初はよくわからず、扱いも適当で、その時にガラスにひびを入れてしまいました。だんだんと 煤が出るようになり、寿命かなと長く倉庫で眠っていましたが、自分のストーブ熱が上がり、きちんとバラして芯を少し切って修正すると、元のいい調子に戻りました。
これだから古いストーブはたまりません。個体差かもしれませんがこれはやや煤が出やすい気がします。

これは番外編、でもこの種類もキャンプ用コンロもストーブって呼びます。
以前旅のお供に毎日使っていたのですが、一度やけくそになって草原に捨て、また拾い探して、消耗部品を新しくし、今に至ります。とても愛着があります。
キャンプによく使っていた、ホエーブス725といいます。
これはタンクが小さい方なので「コブス」と言って親しまれているようです。 オーストリア製です。。これは20年ほど前に新品で買いました。 当時はコールマンのピークワンがよく見かけましたが、レバーなどがごちゃごちゃ付いていた割に、 割高なホワイトガソリン専用だったので、形が簡単で赤ガス(バイクのガソリン)でも使えるコブスを購入しました。特徴はシンプルな構造、火力が強い、 大きな中華鍋でも調理できます。
これは10年ほど前に生産中止となっています。
この発する音「シュゴー」と言う音を聞くと条件反射としておなかが減ってきます。 欠点?は、着火の機能がないので、安定した炎が出るまで時間がかかります。
でも夏場は 予熱「プレヒート」の必要もなくいきなり気化したガソリンに炎がつきます。
キャンプ場ではそれまでたき火や固形燃料でラーメン作っていたので、このストーブの強力な火力の存在を知ったときは、感動したことを思い出します。 一人で野宿している時、この「ゴー」という音が生き物のようで、なんとも落ち着きます。

あともう一つ弁当箱というオプチマスの8Rも使用していましたが、コンパクトなのは良かったのですが、長旅時、調子が悪くなり色々試した後、今は現役退きました。 知人に貸したら、ヘッドをホエーブスに交換され、火力は強くなったのですが、熱で内圧が上がりすぎ、すぐにリリースバルブが開き、油田のように火が噴いてしまうので、あまり使い物になりません。
現在はガスカートリッジが便利でガソリンストーブの出番はめっきり減りましたが、なにかとかさばりゴミを出してしまうガスより、手間はかかりますが機能が自己完結しているガソリンストーブは捨てがたい存在です。



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