今回の駄文は「異界繁盛記☆ひよこや商店」についてです。
果林の好きな漫画家に巣田祐里子さんという方がいます。この方の他の作品も面白いのですが、出版社の都合で未完・絶版のものも多く、ちょっとトホホ状態(泣)
他の作品についてはまたの機会に回すとして、とりあえず今回は角川書店の月刊誌「ASUKA」で連載中の作品「異界繁盛記☆ひよこや商店」について。
あらすじは・・・
10歳以前の記憶を失い、天涯孤独な身の上の中学3年生「深川りく」の前に突然現われた「兄弟」とヤマトと呼ばれる「異界」
りくはヤマトと日本を行き来しつつ、失われた記憶と家族の絆を取り戻していく…のかなぁ?
基本的にはりくを中心としたドタバタコメディですが、りくの能力の秘密に絡んだ(ちょっとだけ)シリアス話もあります。
見所はやっぱり異界「ヤマト」とその住人。主人公・りく曰く「俺に言わせれば“うそ江戸”」という表現がピッタリな時代劇風の家屋に着物姿の住人達。ちなみに人間の姿をしているのはごく一握りで、ウサ耳だったりネコ耳だったりと多種多様。他にも「目玉茶巾」「生シャボン」「大みのむし(生)」などの怪しいアイテム達…。
有りそうで無さそうな独特の世界観なので、好き嫌いがハッキリしそうですが面白いですよ〜。
一応少女漫画雑誌なのでラブコメ(?)もあり。…なのですが、この方の作品はなぜか女性キャラが少ない傾向にあったりして(^^;)
「読んだことないよ〜」と言う方のためにちょこっと登場人物紹介。
深川りく
主人公。本当の名前は「陸」
日本で平和に暮らしていたが、突然現れた兄弟達によってヤマトへ導かれる。
『ツナギ』という能力(聖霊使いのようなもの)を持っていて、能力が発動すると左目の色が変わる。
異世界にある陸の実家はよろずや「ひよこや」を家族で切り盛りしている。
壱也(いちや)
長男で「ひよこや」の若旦那、24歳独身。
陸と唯一血の繋がった兄弟で顔立ちは似ているが、髪の色も瞳の色も全然違う。
店では主に商談担当。陸に激甘(回を重ねるごとに兄バカ度上昇中)
双葉(ふたば)
次男。魔法種族「ウサ耳族」の中でも一握りの者しか使えない高度な術である異界(日本)への出入り口を開くことが出来る。が、それ以外はダメダメ。
普段は5、6歳くらいの子供の姿だが、カッコイイ青年バージョン(時間制限付き)もある。
次男というくらいなので青年バージョンの方が実年齢だと思うのですが、なぜ子供の姿でいるのかは謎。あと、子供姿のときはセリフは全て紙に書く(しゃべれないのか?!)のも謎。
三笠(みかさ)
三男。カラスに変身できるのか、カラスが人間に化けられるのか微妙なところですが(たぶん後者)
仕事もしないで年中フラフラ遊び回っているらしく「ロクデナシの三男」と呼ばれている。
彼の登場で、5年前の事件について明かされる事になる。
椎(しい)
四男。単行本2冊も出てるのに、出番が少ないせいかまだまだ謎が多い彼。
でも、女の子の依頼なら“たとえ火の中城の中”変装・潜入お手の物。変装衣装は全て手作りと思われます。
皐月(さつき)
五男。陸と同じ年の15歳。口が悪くすぐケンカ腰になるが、ケガをした陸を見て思いっきり動揺しちゃうかわいい奴。
日本に出張販売とか行く割に日本語を習得していない(異界ではヤマト語)ので会話がかなりアヤシイ。
どちらかというと危険な辺境に仕入れに行ったりする方がメインらしい。
澪(みお)
陸の父親の従兄弟で番頭。いつもそろばん片手に損得勘定?
のほほんとしたメンツを仕切るしっかり者。
父親の従兄弟というくらいなので結構な年だと思うのですが、見た目12、3歳くらい。
ネコ耳がポイント(笑)
木花(このはな)
いとこ。「ひよこや」の紅一点。
双葉と同じウサ耳族だが魔法能力が無かったため、一族の中で日陰者扱いされていたが双葉に誘われ3年前から「ひよこや」に奉公している。
果梨(かりん)
「ひよこや」のライバル店「越後屋」の女主人。
幼い頃に両親を亡くし店を継いだが、店を仕切っているのは番頭や周りの大人達ばかり。
みんなに認められたい一心で「ひよこや」へ営業妨害に訪れるが、りくに励まされ積極的に店に出るようになっていく。
水野(みずの)
りくのクラスメイト。
りくに片思い中だが、彼にはちっとも気付いてもらえない上に、いい雰囲気になったかと思えば邪魔されるという少女漫画の典型的ヒロイン。今のところいいお友達止まりの様子。頑張れ水野!ライバルは多いぞ(笑)
04年12月現在で単行本が2冊刊行されています。本誌連載の方も新展開な感じなので、これを機会に「巣田祐里子」さんをご存じない方もあの「独特の世界」に触れてみてください(笑)
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