タイトル

7月某日、果林とうぃるはパラグライダー一日体験ツアーに行きました。これは、その時の記録です。

第1章 チラシ発見!

6月のある日、果林宅の新聞折り込み広告に入っていた1枚のチラシ。

「パラグライダー1日体験、参加者募集!

参加資格=体重15キロ(笑)以上の健康な方
前々からやってみたいなぁと思っていたので、このチラシを見た時チャンスだと思いました。
最初は、一人で行こうかと思っていたけど、とりあえずうぃるも誘うことにしました。

「うぃる、一緒に行かない?」
「行かない」

・・・つれない。
でも、後日のうぃる。
「やっぱり、パラグライダー行こっかな。(おいおい)」 結局、一緒に行くことになりました(笑)


第2章 さあ出発!

申し込みを済ませた後は、特に何もなく、あっと言う間に当日です。
半袖のTシャツにジャージのズボン、運動靴に軍手と動きやすい格好で練習場である山へ出発!

と言うところで、アクシデント!
果林は車のドアを閉めようとして思いっきり腕を挟んでしまいました。腕痛いし何だかイヤ〜な予感が・・・。


第3章 練習開始!

練習場に着くと、さすがに休日、たくさんの方達がいらっしゃいました。
が、あいにく天気は曇り、少し風が強く、しかも降水確率50%。さて、どうなる事やら。

とりあえず、準備体操。まあ、そこは良かった。
次、パラグライダーに必要な装備とその説明。それもまあ当然です。
その次、「ここまで出来たら、風上に向かって走ります。パラグライダーは向かい風で飛ぶので」と、インストラクターさん。
一番手のお兄さんが、実際走ってみることになりました。
タッタッタッ・・・。ぶわっ!!
お兄さんの身体は見事に宙に舞いました。
「いきなり飛ぶんかい!!」(果林)
「へぇ、以外とすぐ浮くんだぁ」(うぃる)


第4章 風上に向かって走れ!

「今日は少し風がきついから、後ろに引っ張られて重たいかもしれないけど、頑張ってね」
果林1本目
「お、お・も・いっ」
風が強く、走るどころか踏ん張ることさえ難しく、インストラクターさんに押してもらったにもかかわらずあえなく失敗。
うぃる1本目
この頃から急に風が強くなり、一時中断。このまま強風が続いたら、フライト出来ないかも知れないとのこと。どうなる?

風の穏やかになる瞬間を狙って果林2本目。
「キミ、軽いねぇ。飛ばされないように気を付けて」
ごおぉぉ・・・、ぶわぁぁぁ・・・。
1回目はとても重かったのに、今回は2,3歩踏み出しただけで軽々と浮かび上がっていきました。
「端から見てると、強風にあおられて、吹き飛ばされてる様にしか見えなかった・・・」(Byうぃる)
「さあ、皆さん、一人二回走りましたかぁ?」とインストラクターのお兄さん。
「あっ、私まだです。」のうぃる。 そして、うぃる2本目。ちょこっと浮いていたようでした。

「ここで、一度休憩に入ります。しばらく様子を見ますが、このまま風がやまなければ午後のフライトが出来ないかもしれません。」
そうだろうなぁ、風に吹っ飛ばされて、墜落でもしたら大変だし。


第5章 午後、いよいよフライト! だけど・・・

「雨だ・・・」

風が収まり始め、いけるかと思った矢先パラパラと降ってくる雨。
「このくらいなら大丈夫でしょう」
好きで習いに来てる方は次のチャンスもありますが、1日体験等の場合チャンスはその日だけです。
午前中も風であまり練習できなかったので少々不安でしたが、ここまで来て飛べなかったではあまりにも勿体ないと言うことで、決行と相成りました。
「それでは、早速ですがあそこから飛びますので、男性の方はパラグライダーを担いで上がって下さい」
インストラクターさんが指さしたのは、スキー上級者向けの急斜面。雨で足下は滑るし、泥だらけになるし、息切れするし・・・。
「運動不足だ・・・」
体力の無さを実感しました。
そうして、やっとの思いで登ったのですが、急に激しさを増す雨に、またも立ち往生。
勢いで飛べれば良かったのですが、待っている間にだんだん緊張してきてしまい、果林はとんでもないミスをしてしまいました。


第6章 落ちる?!

「もしかして、緊張してる?」
「えぇ、少し」
「大丈夫!あの人の言うこと聞いてたら間違いないから」
インストラクターさんが指さした先を見ると、確かに大声で指示を飛ばしている人がいます。
「OKです」
下からのGOサイン。
「元気出していこっ」
こうなったらもう覚悟決めて行くしかありません。
1、2、3歩!
ふわっ

その瞬間、空間が一気に広がりました。今まで見上げるばかりだった山を見下ろしているのです。
遙か向こうの山にまで手が届きそうな、鳥になったようなそんな気分でした。
人が、鳥に憧れて飛行機を発明したのも判るような気がする・・・。
そんなことを考えていたら、突然風が強くなりあおられて揺れだしたのです。
(吹き飛ばされる!)
そう思ったら、急に怖くなってしまいました。流されてどんどん近付いてくる斜面にインストラクターさんの声も聞こえず、思わずブレーキをかけてしましました。
ぐんぐん近付いてくる地面は、どうやら草地のようでここならクッションになるから大丈夫だろうとタカをくくっていたら・・・。
ズザザザザザァー・・・。

「うっそぉ〜」


第7章 これ、担いで上がるの?!

ズザザザザザァーっと落ちた草地は下から見ている時も、上から見下ろした時も気が付かなかったのですが、実は草丈が2m近くあったのです。
足が草に着いてるのに地面になかなか触れず、どんどん沈んでいきます。
おまけに斜めに突っ込んだので、むき出しの腕や顔など容赦なく切れていくし。
ようやく止まった時、草の中で無様にしりもちをついてました。
「だいじょうぶ〜?」
「はい〜、何とか〜」
「ちゃんと指示を聞かなきゃダメだよ」
助けられたとき、真っ先に叱られました。

インストラクターさんも事故がないように最善の注意を払ってくれてます。が、空中にいる間は誰も手出しできません。
だから、安全にフライトできるようにふもとで風を読み指示を出します。でも指示を聞いてもらえなかったら、どうすることも出来ません。
どのスポーツでもそうですが、インストラクターさんの言うことはちゃんと聞きましょうね。

まあ、対して怪我もなかったし良しとしよう。
「はい、これ」
インストラクターさんが、パラグライダーを差し出しながらにこやかに言いました。
「頑張って、上まで持って上がってね」
そうだった、パラグライダーは2人で1個。
雨で滑りやすくなってる斜面を、今度はお荷物抱えて登ることに・・・。


第8章 そして・・・。

果林が担いで上がったパラグライダーで、うぃるも無事フライト終了。
うぃるの頃は風もやんで、すんなりと着地できたそうです。
本当は2回飛ぶ予定だったそうですが、悪天候のため1回で予定時刻を過ぎてしまいそこで解散になりました。
帰りの車の中。
「風が『ごぅ』って吹いて、飛ばされそうになって怖かった」
「私の時は、すーって降りて終わりだったよ」
「それが、本来のパラグライダーなんだろうね」
「私は『ごー』って飛ばされてみたかったよ」
「あのねぇ・・・」
これで、パラグライダー1日体験はお終いです。ちょっと怖い目にもあったけど、とても有意義な1日でした。また、機会があったら行きたいです。空へ・・・!


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