菓子職人への道:紆余曲折!


お店探しのコツ
 

お菓子屋さんの職場あれこれ

これは、私個人の独断と偏見に基づいたものです。よってベストでは、ありません。何かの参考になればと思っています。


未来の菓子職人さんへ
 

職人として生きるなら・・・

新たな生活へ向かっていく方が多いことでしょう。
私はお菓子関係のアドバイスしかできませんが、少しでもそちらに
向かわれる人たちへの参考になればと思います。

このHPを開設してから、菓子職人への道を少しづつですが
稚拙ながら話してきました。
中にはROMの方も多いことと思います。
質問できない方たちへ
個人的な見解、友人たちの意見などを聞いた上でのことですから
全てだとは思わないようにして下さい。あくまで参考意見です。
人の道は千差万別ですからね。

私は今年でこの仕事について10年が経ちました。
思えば専門学校を卒業する前に、講師の先生にこう尋ねました。
「先生は一人前になったという基準を設けるとしたら、
どうお考えになりますか?」
当時、周りの子より年上だった私のあせりがそう言わせました。
先生はこう答えてくださいました。
「私はとりあえず10年を一つ目の段階に考えるな。」
「とにかく10年でまず一回目の一人前だね。」

私は先生のお言葉の一人前の年になりました。
そこで少しばかり新人の皆様へ エールとして贈ります。

 

これはあくまで私の独断と偏見です。
参考として聞いてください。

みなさんは将来どのように考えていますか?
自分で店を持ちたい。実家の後継ぎ。
喫茶店、飲食店のデザートとして洋菓子を使いたい。
先生としてがんばりたい。・・・etc
もし同じ店で「長年」働くつもりの方はこの先は不必要になります。
そうでない方への提言です。

同じ店で何年も働くのと、また他店で修業に行くのとではとても大差があるように感じています。一軒でしか修業しなかった人と他店にも行った人では、将来の差ははかりしれないものになっています。
なぜなら独創的な菓子作りをするには一軒では難しいからです。
所詮一軒しか行ってない人はその店を越えるものは出来ないでしょう。

またせっかく築き上げた人間関係を他店でゼロからスタートするには精神的にもタフでなければならないし、前の店で5年いたとしても次の店では二年くらいの子にさえも先輩として接することになります。これはとても大変なことなのです。

私はある有名職人の方とお話する機会がありました。
その方はある有名店をあげ「あそこは他に行って修業する子がいない」「チーフさえもあそこのみの人間や、しれてるわな・・・」私が知る範囲の先輩職人で優れた人は最低二店は行っています。今は専門学校卒も多いですから、それらの人は二店舗で修業を!
卒業しなかった人は三店舗くらいは修業してほしいものです。
技術のみでなく、人格、人間関係も大きく成長すると思います。

 


早く覚えるには?
 

基礎仕事は視点ですべて変わる

 

いわゆる「技を盗む」ということですね。
先輩たちはあなたにじっくりと教えて早く自分の片腕として成長して
ほしいでしょうが、自分も修業中の場合やたくさんの仕事をこなしてる
場合にはなかなかゆっくりというわけや何度もというわけにもいきませんね。

それに手がかかっても、自分を頼ってくれる後輩ほどかわいがられることでしょう。気に入られると先輩しか知らない秘密の技やコツを教えてもらえるので少しでもそういう人間になりましょう。

そこで私は提案します。
まずメモは必須!なかには頭で覚えろといわれる場合があるかもしれません。それでも常にポケットに携帯し「トイレにいきます」と言ってトイレに中でもチェックするようにしましょう。

「わからない」場合ははっきり言いましょう。
怒られても気にしない。先輩にも教え下手がいます。
あなたがなあなあで覚えたら、さらに上司から「おまえはどんな教え方をしたんだ!」と叱責されます。
そうなるとできない後輩扱いされるので、「わからない」芽ははやくに
摘んでしまいましょう。

手本を見る場合は?これは本当に重要です。
先輩の目線、全身の使い方(手や指先のみはダメ)ひいては足の使い方、テーブルや周りには道具がどう配置されてるか?
できれば反対側と同じ側の二つから見てほしいものです。

さあ、してみろと言われました!
失敗したらすぐに報告。原因をすばやく追及しましょう。
怒られるのを怖れるのなら修業しない方がいいですよ。
成功しても先輩の手が空いてたら報告。
さらに厳しい意見を聞きましょう。

あなたがきっちり質問してくる人物だと判断されれば、先輩は自分の
仕事をしながら、あなたの仕事ぶりをチェックしてくれます。
そうじゃなければ、ほっとかれることでしょう。
どちらが早く成長するかは自明の理!ですよね。

 

 

最初の仕事は「洗い場」「単純作業」「計量」などが挙げられるでしょう。はっきり言って楽しくないと思います。
やはりオーブンや仕上げなどを早く覚えたいものですね。

しかしここをしっかりくぐり抜けないと、夢の仕事へのステップはできないように思えます。そこまでわかるには、いろんな仕事がきっちり自分のものになったなと自覚できるようになってからでした。
職人の世界に身をおく人たちと業種は違えどわかりあえる部分があるのはこの下働きの時に何か共通のものが叩き込まれるからではないか?そんなことさえ思うようになりましたが、新人の方にはわからないでしょうね。とにかくあせってるでしょうから・・・

わかりやすく説明しましょう。
「洗い場」については道具の仕組みを洗いながら手にとって覚えます。
また、いかに汚さないように道具を使うか?
すばやく、少ない洗剤で効率よく汚れ落とすには?
「単純作業」については、これがつらいと思ううちはダメなんです。
手が勝手に動いて、頭は別のことを考えていてもたくさんの量をこなせる必要性があります。晩ゴハンを考えながら、次の休みを考えながら・・・それでもたくさんの量をこなす。
そのためには、早くするコツを覚えなくてはなりません。(これは次項にて)「計量」は数をこなしていくうちにレシピが頭の中に入ります。
ノートを見て計量してるうちは新人のままですよ。

ベテランの人たちはこれらの作業をあっという間にこなします。
こなすどころか、「洗い場」しながらオーブンを!「計量」しながら
次の行動を!つまり・・・しながら物事ができます。

アルファベットも知らずに英語に挑戦します?
たし算、ひき算も知らず数学します?
今なら苦もなくアルファベットやそれら基礎的なことを覚えていても
一番最初はたいへんでしたよね。

基礎的な仕事はそれらと同じなんですよ!
もし、サラリーマン職人でなく自営の職人を目指すなら、一人で一通りの作業がすばやくできないと話にならないことを肝に命じておきましょう!

 


自己卑下しないこと
 

休みたい・・・そう思ったときにあなたは終わる

 

みなさんは職に就く前に学校に行かれたことと思います。
小学校から中学、中学から高校・・・
余程の人ではないかぎり自身満々の人なんていなかったことでしょう。
それに小学校の時にダメでも中学で挽回できたことや中学から高校に
なったときにもそれに近い経験があることと思います。

就職もまさに同じようなものです。
特に職人の世界はそうだと言えるでしょう。
不安な声をたくさん聞きましたし、私が新人の頃もそうでしたね。
「今の自分にはテクがない。」
「お菓子の名前がよくわからない。」
「作業手順、何一つわからない・・・」
じゃあ、逆に考えましょう。
新人のあなたに先方はそれほど期待してるのか?

みなさんは何かの趣味や特技を他人に教える時
どういう人に教えやすいか?そう考えた方が良いでしょう。
つまり物事を先方が教えやすい人間になることが一番です。
学校出身者の中でまずいのは、学校の知識がすべてと思うこと。
それなら何を学びにお菓子屋さんに就職するのか?
学校で学んだことは、あなたが独り立ちした時に必要な知識で
新人のあなたにはかえって余計な荷になることがあります。

学校出身者でない方、社会人経験者の方。
上に書いたとおり学校出身者の知識が役に立たないのですから
スタートラインは同じなんです。
全ての新人に共通するのは、教えてもらいやすい人間になることです。

そこには肩書きなど無関係。
あなた自身の問題になってきます。
「できない、わからない、ついていけない・・・」当然!!!
だからこそ
「知りたい、うまくなりたい、早く作業をこなしたい・・・」
こう思うようにしましょう。
教える方は下手に垢がついてる人間より、白紙の無垢な方がいい。
時に自分の先輩に疑問が出来る時があるかもしれませんが、
それらはだまって素知らぬ顔してフォローしときましょう。

 

この世界 新人は、低賃金、重労働なとこがあります。
今は昔ほどではないでしょうが、他業種と比べて飲食業の職人というのはほとんどがそんなもんでしょうね。
慣れない、ついていけない、わからない、その上下働き。
クタクタになってしまうことでしょう。

しかし毎日少しづつ新しい仕事をさせてもらえたり、発見をしていくうちに喜びも増えていくことと思います。
その数が多くなればなるほど、あなたは一人前になっていきます。
もう半年間は周りが見えないくらいに突っ走っていくことでしょう!

さてタイトルに「休みたい・・・そう思ったときにあなたは終わる」と
書きました。これはどういうことかわかりますか?
新人の頃、私たち菓子職人の卵たちが電話で話したりするとほとんどがこう言いました。「休むのがコワイ!」
せっかく覚えた技術やコツが一回休んで出勤するともう忘れてしまうんです。だからきつくても皆「休みが嫌だ!」と言ってました。

逆に言えば、その心配がなくなった時に成長があったという事になります。学業ならわからなくとも次のステップに進む人もいたでしょうが、
仕事となると決してそういうわけにはいきません。

新人の頃、過信した人間と謙虚に向上を目指した人間では、かなりの差がついてしまいます。
がむしゃらに突き進みましょう!

 


ちょっと横道・・・
 

しかられて・・・

 

先輩に対してすごく低姿勢でいろ!というように書いてるような気がしますが、ちょっとひとこと。

あくまで先輩はその仕事場において経験の差の上での先輩です。
先輩だから人格が優れてる。
先輩はみんな尊敬しなくてはいけない。
先輩に逆らってはいけない。絶対服従・・・

そんなことはありません。
年齢で言うなら前後5歳くらいは同級生のようなものです。
そのくらいの差は職人として5年くらい経てばなんとでもなります。

だから職場を離れれば一人の人間として接しましょう。
なあなあな付き合いしかできない者は、今は先輩にかわいがられても
先輩があなたを一人前の人間として扱ってはくれません。(後輩も)

それには私から提案があります。
必ず「敬語、丁寧語で」「仲良くなってもアダ名を言わない」
これは先輩だけでなく後輩にも通用することです。
丁寧に接していれば、はじめは軽く見られても時間が経てば
態度がまったく変わってきます。

 

そろそろ新人の方なら、何度か叱られてることでしょうね。
何でもないミスの時は「ちきしょう!」
致命的なミスをした人は冷や汗モノ。
材料をパーにしたり、物をひっくり返したり・・・

怒るタイプがいろいろあるように、怒られるタイプもいろいろです。
怒られることが好きな人はいないでしょうが、だからと言って
怖がったまま何もできなくなってしまうことが一番ダメです。

みなさんは安月給で働いてることでしょう。
なぜ安いのかというと技術がないこともそうですが、少しは授業料も
払ってるんですよ。つまり教えてくれるのが当然と思いましょう。
また、材料を無駄にする危険性も先払いされてるかも?
そう思えば、叱られようがミスしようが、いけいけ〜〜〜

最後に提案
どういう怒られ方がよかったか、嫌だったか。
これも勉強しておきましょう。
あなたが先輩になった時に、嫌な先輩にならないようにね。
自分がされた嫌な仕打ちと同じことをしたがるの人を
私は「ヒト」ではなく「畜生」と呼んでます。



あなたは大丈夫?
 

質問の仕方

私のとこには様々なダメな菓子店経営者のお話がきています。
しかし逆にダメな見習というのも現実には多いのです。
私自身の反省や友人の話などからあげてみます。

・生活態度がまったくできてない
遅刻・だらしない服装や髪型・やる気のない態度・ムダ口・注意を聞かない言うまでもなくこのようなのは失格です。
「オーナー(先輩)が文句を言う」のは当たり前のことでしょう。
ただこういう人はどの世界にいっても一生ダメなままでしょう。

・反応がない
自分ではきっちり対応してると思っても他人はどうでしょうか?
「はい」「いいえ」をはっきりしなかったり、年下だがその店では先輩
になるような人にふてくされた態度では他の先輩にも良い印象は与え
られないでしょう。
何を考えているのかわからないような人は気持ち悪いです。

・質問しない報告しない
わからないならすぐに聞きましょう。
できてるようでもなかなか難しいです。
うまくいったとしても「どうでしょうか?」と更に厳しい意見を先輩に
求める人は本当に気持ちのいいものです。
失敗しても何かあっても言わないのは絶対に嫌われます。

・要領が悪い
とにかく遅い。自分では丁寧さを売りにしてるのかわかりませんが、
怒られてもさっさと仕事をする姿勢がないと周りはイライラしてきます。
まだ「丁寧にやりなさい」と言われるくらい早くしようとしないと
プロを目指すものと失格です。
仕事が出来る人に隙がなくまた綺麗に見えるのはすべてスピードと
無駄のない動きなのです。
それを覚えるにはとにかくすばやく、上手な人をじっくり観察しましょう。

・ふてくされない
注意されてどのような態度を?
ふてくされたり逆にすごく悲しそうな態度をしてませんか?
またすぐに処理しようと話を聞かないうちに行動しようとか・・・
注意されたら手を止め相手の話を聞き、聞いたらすぐに行動しましょう。

・考えていない/よめない
これは難しいですよ。
つまり質問や報告の時にどういうふうにいつするか?
先輩が忙しい時や何度も同じ事を聞いたりとにかく雰囲気をよめないと
いけませんね。実はこういう人意外に多いんですよ。
「何で怒られるだろう?」なんていうタイプの人は要注意です。

ちょっと簡単にあげてみました。
先輩やオーナーの悪口の前に自分をまず見つめてくださいね。
同僚からの意見なども素直に聞きましょう。

 



なぜか間違っていないのに先輩や上司からよく怒られる人いませんか?
同じ内容でも同僚より自分の方が気に入られていないように思ったり
したことがありませんか?その一つについてのことです。
これは私個人の持論なのですか、質問の仕方に問題がある人がいるようでしかも知らず知らずのうちに不快にさせる天然タイプも存在します。

まず具体的に
「おいOO、それを仕込んどいてくれや。」
先輩はこの程度しか言わない場合が多いので詳細は聞かなければならなくなってきます。
以前にも書きました態度や対応については過去ログを見てください。
今回は主に「言葉使い」になってきます。
詳細がわからない時にどう聞き返しますか?
―「ええっと先輩 砂糖はどうすればいいですか?」
―「できあがったのはどこに置いとけばいいですか?」
わかりますか?
質問にすべて「どう」「どこ」というふうに聞いていますよね。
他人に依存した質問は前向きではなく「出来る人」ほど嫌います。
まあ先輩風ふかしたい者は何もかんがえないでしょうけど、今回は
そういうのは無視して、できる先輩に認めてもらうためにもこいつは
使えるなと思わせるには、どうすれば良いかという事です。

―「砂糖は500でいいですよね。」
―「できあがったのは釜の前に置いとけばいいですよね。」
何でもないようですか、前記の質問とは質がまったく違います。
覚えよう、先に行こうとしてる姿勢が感じられます。
正しければ先輩は「おう」「ええよ」で返答できますし、違ってたら
「800や」「ホイッパーの前」と簡単に返答できます。
「どこに」「どうすれば」の質問だとまず返答の前に「おまえはアホ
か、いつも何見とんか!」と怒られること確実でしょう。
ああ一々説明しないとわからないのか・・・という気持ちにさせて
しまいます。

よくクラブ活動などしている人が使いやすいと言われますが、理由の
一つはこうした質問の仕方を知らず知らずのうちに身に付けているか
らだと思われるます。
最近は上下関係の厳しい世界に身を置かない人が多い傾向にあるので注意して下さい。
「そんなこと言ったって親切に教えてくれない方がいけない」という
姿勢の人は自分が先輩になってはじめて気がつくことでしょう。
しかし、その時には先輩からあなたは出来ない奴だとの烙印をおされたあとの祭りとなっていることでしょうね。

行動や質問は待つのではなく、自分の頭できちんと整理してから
わからないことを先輩の手を煩わせない絶妙の間とタイミングで
聞くのだという気配りを忘れないことです。
その気配りがそのうちお客さんや従業員さん、そしてお菓子にも
向けられるようになることでしょう。
自分が変われば相手も必ず変わっていきますからね。

 


文字
 

落とし穴

お菓子作りをしていた中で、たいしたことがないようで頭から離れない
ことがあります。
それは「文字」。
バースデイケーキやコンテスト作品なんかでもすばらしいものが、でき
てるにもかかわらず文字が稚拙だとなんだかがっかりしてしまうことが
ありました。
そんなこんなでよく考えてみると・・・
普段書く字が下手な人で器用に製品を作る人は確率でいくと少ないよう
に思えますし、綺麗に作る人のほとんどが字が綺麗です。
これはあくまで私個人の意見です。

今後、菓子職人になりたい人で何をしていいかわからない人はまず
自分の字が綺麗かどうかを考えてみてはいかがでしょうか?
菓子職人の中には字が綺麗・絵もそこそこウマイなど手先の器用さや
色彩の感覚に優れた人が多くいる世界です。
味はもちろん一番大切なのですが、見た目で惹きつける努力をしない
と口に運んでもらえないでしょうから。

ここまで書きましたが、最近キーボードばかりであまりペンを手にしな
い自分に反省・・・

 

私が一番陥ってしまった落とし穴。
それは「プロなんだ!」という強すぎる自負心。
自分より経験のある職人や同じ業界人の言葉には耳を傾けても
お客さんの話や職人でない身内の言葉に「素人」ということで
素直に聞けませんでした。

ある時知り合いの高校生の子が「お酒がキツイ」と言いました。
私は「このケーキは大人用。子供用の配合じゃないんだ!」と
一蹴してしまいました。
またある時は苺ムースを食べた妹が「甘すぎる」と言ったときも
「おまえは甘いかもしれんがこれでええんじゃい!」とこれまた
聞き入れようとは思いませんでした。
しかしある時・・・どこで聞いたのかな?
「ケーキはその素人が食べてるの」と言われ・・・ドキッ!
今まで自己満足で作ってたのかと恥ずかしくなりました。

その後数年してNETをはじめお菓子のサイトを作った時、本当に
驚きました。LINK先の方々は確かに素人なのですが、それは
お菓子の世界で生計をたててないというだけで知識と情熱に脱帽。
そしてよくよく考えてみると自分の家で作ったカレーの方が
お店で食べるものよりおいしいし、私自身イタリアンが好きで
中学生の頃から作ってるので見習よりは自信があります。
そんなこんなで大いに反省。
今ではNETで「素人なのですが・・・」という質問の言葉を
見るたびにそんなこんなの出来事がいつも思い起こされてしまいます。

プロの自信を捨てることもないですが、陥ってしまうのもいけませんね。
しかしまあ気づくまで3年かかった自分が恥ずかしい・・・


器用・不器用
 

信じることしかないのかも?

自信を持っていました。自分は器用なほうだと。
スポーツはそこそここなせるし、趣味も多いですからね。
しかし、ちょっと勘違いしてたように思います。
そういう器用さとは違う指先の器用さということ。

「あるある大辞典」で不器用の特集が組まれていました。
興味津々、不器用な人間をどうしたら復活させられるかヒントを知れば
結構便利なんじゃないかと思い見てたわけです。
当然、自分は器用な人間だと増長しておりました。
ところが・・・その中のテストで・・・ショック!
私も不器用人間なんだと気づかされました。

お菓子作りでも一番悩むところで、自分は器用なんだと思い込ませ
前向きにしたまでは良かったのでしょうが、し過ぎました。(笑)
器用の基本は五本指をうまく使いこなしてるかどうかということ。
よくよく考えると、パソコンは左右二本、携帯メールは使えないし
普段中指・薬指・小指をうまく使ってないことに気づかされました。
両手を合わせて左右一つづつグルグルさせる体操が有効ということで
やってみたら、まあやり難い!
明日から練習することにしました。

ところで番組では不器用克服法というのがありました。
中々よさそうなので参考に!
お菓子作りにも生かしてください。

・シュミレーション力のUP
 自分がこれから行う作業の流れを出来るだけ細かく想像する。

・時間配分力のUP
 ひつとの作業にかかる時間配分を事前に把握しておく。

・発想の転換力のUP
 一つのものから作業に代用できるものをたくさんイメージして
 その中から最善のものを選択する。

 

菓子職人を目指すなら必要なのは情熱と才能だというのが、私の
経験上から感じたことです。
情熱はいうまでもなくお菓子への思いの深さ。
自分は深いと思っていても意外と浅かったり、ちょいかじってる
程度と思ってたら、比類なきほど深かったり。
ただ私が感じた深いなあと思う人は、お菓子という分野だけでな
く食べ物すべてにおいて興味を持ってる人が多いです。
私は甘党だから辛いのはダメとか、肉は嫌い。魚は苦手、野菜は
興味ないなんていう偏屈なことは言いません。

才能は難しいですよね。
日本でもTOPクラスの人でもまだまだ未熟だと思ってるでしょ
うし、もう御大といわれるような人も満足いくところにはいない
ように思います。
何せ100人いたら、100人すべてを満足させられるものは
できませんし、お菓子の歴史も日進月歩。
刻々と好みや原材料、流行が訪れてきます。
そんな中、自分にお菓子作りの才能があるかなんて、これほど
抽象的で答えの出せない問いかけはないでしょうが、逆に無い
と言い切ってしまうような人は神経質すぎると思うし、あると
言ってしまう人は楽観し過ぎてると感じます。

才能は多分誰にもあるのでしょう。
自分の才能が他人より上かどうかなんて数値で測ることができな
いものですが、信じるより他にないとしか言えません。
そしてそれは情熱と比例し、才能があっても情熱がなければ、
情熱があっても才能がなければ永久に進歩はありえないでしょう。
お菓子全般で情熱を傾けるのが難しいと思えば、一つづつこだわ
りを持つことから始め、それが二つ、三つと増えていくことで
才能の目が出てくるような気がします。

情熱と才能が必要なのは、何も菓子職人の世界だけでなく、
職業全般にいえることではないでしょうか?

私自身周りの全てが私よりも秀でてると見てしまいますが、
それでも情熱と才能があることを信じるしかないです。


上達を邪魔するモノ
 

凪は続かない

 

本来、家庭では女性の方が料理を作られる比率が高いので、私と
しては彼女達はもっとできると思うのに、意外にそうでもなさそ
うなのはどうしたことなんでしょうね。
彼女達はもっと出来るはず。なのに悩まれるのは?
そこには道具とか材料とは違う別の問題が感じられます。

私が専門学校で感じたのは、男性よりも女性の方が料理や食べ物
に関してはセンスがあるということ。
絶対に勝てないと思いました。
ただ職業としてやる場合には、量がありますから体力的な差が
致命傷になってくるので難しいとも感じました。
それ以外では女性の作るものの方が優れていると思います。

しかし、落とし穴がもう一つ。それはパーフェクト思考。
はっきり言って男性の方が少々いい加減です。
けれど、そのいい加減さというか、遊びの部分は非常に重要。
確かに初心者の頃はレシピや計量について厳格さが必要なのは
否定しませんが、ある時期を過ぎて、次の段階に行くには少々
荒療治が必要になってくる場合があります。

英語を勉強し、初めて外国人と話すことになった時、この完璧
主義が邪魔をして、本来は実力があるのに英会話ができなく
なってしまうことがありませんか。
また自動車の運転でも何かの拍子に自信を失いできなくなって
しまう場合も・・・
そういう時は想定外に対処できる大胆さが要求されるものです。
女性はこの想定外に弱い、そしてその根源に完璧主義があるよう
に思えて仕方がありません。
男性の中でも上達が遅い人に見てとれる部分なので、性別的に
絶対とはいえませんが、傾向として見て取れます。

若輩者ながら、今まで数多くのアドバイスをさせていただきまし
たが、その中で一番回数が多かったのは、失敗を恐れずにという
ことでした。
職人として修業する場合は、失敗はただでは済みませんから、
中々そうは言ってられませんが、しかし誰も失敗しないという事
は、決してありえないのです。
しかも出来る人ほど失敗を致命傷にしません。

それはスゴイと思うのは早合点。
失敗はあくまで失敗。そのラインをどのレベルに置くかが、
自分の心の中にある完璧主義との闘いでしょう。
買ってきた材料を無駄にしたくない。本やTVのようなものくら
い作れるはず、しかし何気ないところまで作業できるようになる
には、やはり幾つもの山を越えねばなりません。

自分の中の完璧主義の芽がどのくらいあるかしっかり分析して
みて下さい。

 

マイトピクッスを見ていただいたらわかると思いますが、
サッカー観戦に熱をあげています。(野球観戦ももちろん好き
ですが、こちらはもっぱらTVです。)
日本代表戦は年間でも数えるほど、そして関西圏で催されるの
は、もっと少ない・・・ということで見られる可能性があれば、
最大限に通っています。

サッカーをご存じない方や興味ない方でも、日本代表選手の主力
クラスが海外のチームに所属してる事はご存知でしょう。
また多くの日本のプロ選手も海外行きを望んでいます。
サッカーと野球のプロ選手の考えの違いに、この一つのチームに
所属し続けるのがいいのか、悪いのかというのがあります。
野球も最近はメジャー行きやFAなどで動きがありますが、それ
でもサッカーとは比べものになりません。

さながらサッカーは海的、野球は山的思考だと感じています。
海は一応港を拠点としてますが、漁場点々。
山は同じ場所でじっくり収穫。
どちらもそれぞれに長所、短所があります。
ただサッカーは最終的な相手が世界なのでいろんな経験が必要
になってきます。野球も時代の流れは世界戦をというリクエスト
がくれば、考え方を変えねばならないでしょう。

同じ場所でじっくりやり続けられれば、これほど楽で言う事は
ありませんが、プロスポーツの世界じゃなく私達一般人の世界
も安定や固定という概念のままではいられなくなってきました。
職を変えざるを得なくなったり、今の職でも新たな模索をして
いく必要性に迫られています。
それがバブル期のような余剰金で出来る時代なら少々のリスク
にも目をつぶれましたが、今はそうはいきません。

ただいろんな場所を経験した人間は強いと感じます。
職人の世界でもいろんな店できっちりやった人は強いようです。
共通点は柔軟さ、応用力があることでしょう。
そりゃそうです。新しい職場では自分のわがままは通じません。
時には自分が培ってきた事まで否定されてしまう事さえあります
し、ヒドイ時にはすべてをリセットしなければならないことも。
しかし無駄にはならないどころか、力になるからスゴイ。
それはどの業種でもそうでしょう。

わがままで転々とするのは問題ですが、孤独でも闘える力こそが
先の見えない時代に生き残れる術だと思います。
日本人は平和ぼけだと揶揄されますが、平穏ぼけはもっとまずい
かな。とにかく自分には何が出来て、何が足りないかを見つめて
おかないと苦しいだけでしょう。
世の中の海はいつ荒れるかわかりませんものね。