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伊達家の家紋は、竹に雀・三つ引き両・九曜・十六葉菊・五七桐・蟹牡丹・おしの丸・なずな・雪に薄があり、大名の中でも比較的多い家である。
この中でも竹に雀紋は「仙台笹」とも呼ばれ、伊達家を象徴する家紋である。竹に雀紋は、天文11年(1542)6月、伊達稙宗がその子五郎実元を、越後守護職上杉定実の養子とする約束をした際、上杉家から贈られたものを定紋としたものである。しかし、このことが原因となって、稙宗、晴宗父子が7年に渡って相闘う天文の乱が起きている。伊達家を二分するこの内戦のために上杉家への入嗣は実現しなかったが、既に贈られた竹に雀紋は家紋としてそのまま使用するになったのである。
このときの記事が「伊達正統世次考 巻九上」にみられる。
「天文十一年壬寅六日。自越後直江大楽両使。来迎公子五郎殿。贈為重代腰刀宇佐美長光竹雀幕。且賜実一字。約為上杉兵庫頭定実養子。因以六月二三日発遣。然二十日不意内乱起。終不果。」
このようにして実元に与えられた竹に雀を基本として若干の図案修正を加えたのが「仙台笹」と呼ばれる伊達本家の紋である。
成実は、本来竹に雀紋は父実元が上杉家から贈られ、これを伊達本家に献呈したものであるから、亘理伊達家の竹に雀は本家の紋と異同あるべきでないと主張している。「藩臣須知」には「伊達家御家紋之事・・・・一竹雀晴宗様より御用、葉数安房殿と同じ」としているが、伊達本家の雀を柿色とし、亘理伊達家とは区別している。
伊達本家の正式な竹に雀紋は、竹の葉52(内22、外30)、露16(内4、外12)、節8となっている。さらに当主の使用するものは葉の数は内外52枚で、家族の用いるものは内外48枚と厳密な使い方をしている。
また伊達家一門に与えた竹に雀紋も、それぞれ葉の数を減じて図柄にも若干の修正を加えている。一門の竹に雀紋の葉の数は次の通りである。
| 伊達家一門 |
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葉の数 |
| 亘理伊達家 |
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内外36枚 |
| 角田石川家 |
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内外26枚 |
| 水沢伊達家 |
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内9枚 |
| 涌谷伊達家 |
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内9枚 |
| 登米伊達家 |
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内9枚 |
| 岩谷堂伊達家 |
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内9枚 |
| 岩出山伊達家 |
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内9枚 |
| 川崎伊達家 |
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内9枚 |
| 真坂白川家 |
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内9枚 |
| 前沢三沢家 |
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内9枚 |
| 宮床伊達家 |
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内外30枚 |
亘理伊達家の竹に雀紋の特徴は、葉の数36枚(内12、外24)、左右の雀は雌雄で、右側は開口し右側は閉口している。以上のように竹に雀紋は、藤原系の公家の名門勧修寺家の紋であり、室町時代にこれを関東管領上杉氏に与えたものである。越後上杉家はその後裔なのでこれを用い、そりを上杉家から更に伊達家に贈ったもので、伝来の正しい高貴な栄誉と権威のある紋であった。
この竹に雀紋の竹丸(竹の幹を円形にしたもの)はほぼ左右対称になっているが、「対い雀」の二羽の雀は雌雄で一方は開口、一方は閉口になっており、完全な対称ではない。これは雀のフラダンスを表現したものと考える人もいる。竹・笹紋は、松、梅とともに並び称され、松竹梅文様または桐、竹、鳳凰文様の組合せから竹だけを取り出したもので、瑞祥的意義に基づいて用いられるようになった。
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