私の農作業日記 2000年(上半期)

1月29日(土)
 今年は、農林業センサスが実施される年である。

「農林業センサスは、我が国の農林業の実態を明らかに する目的で実施する農林業に関する最も基本的な調査で、全国の農家、林家などすべての農林業を営む事業体 を対象として行う『農林業に関する国勢調査』ともいうべき大切な調査です。」(農林省の資料による)

 農業センサスは5年に一度、林業センサスは10年に一度行われており、今年は両方が実施される。その調査員に 私が選ばれてしまった。ほとんどの家が調査対象になるため、40軒近くの農家を個別に訪問して、聞き取 り調査をするのである。
 今週、勤めを終えてから、夜に各家を訪問して、所有農地面積、耕作面積、農産物の販売金額などの調査を 行った。同時に、調査用紙を配布して、記入依頼をした。あとは、調査用紙回収、点検、整理をしなければ ならない。
 顔見知りの人ばかりなので、快く協力してもらって嬉しかった。

2月12日(土)
 最近、ご飯がおいしい。というのも、昨年の末に、有志で作った竹炭を入れて炊飯しているからだ。 もともとおいしい米だが、炭と一緒に炊くと形容しがたいほど美味い。
 炭には水をろ過する働きがあり、水道水のカルキ臭が消える。燃料用に使うのは惜しいので、 知り合いに少しずつ分けている。


4月4日(火)
 今年から、2反5畝の田圃を新たに耕作することになった。所有者が老齢のため、管理ができなくなった のだ。昨年、転作だったので、今年は米を作ることができる。キヌヒカリを植え付ける予定である。 本日は石拾いをした。今週末にはトラクターで鋤くつもりである。


5月7日(日)
 朝7時過ぎから、夕方6時近くまで、代かきをした。本日で終わらせ、トラクターを洗う予定にして いたのだが、水のあたらない田んぼが1枚だけあり、雨が降るまで待たねばならない。今日は雨が降る 予報であったが、雷が鳴っただけだった。
 13,14日に田植えをする予定である。

10月25日(水)
 今朝、家の裏の柿の木を見上げると、先日まで実をつけていた柿が全部なくなっていた。しかも、折れた枝が 何本も下に落ちていた。クマの仕業である。クマは甘柿だけを食べるものと聞いていたのだが、今回食べられて いたのは渋柿ばかりである。
 今年の秋は例年に比べると暖かく、山に食料が豊富にあると安心していたのだが、そうではないようだ。
 早速、役場に被害届を送っておいた。早く駆除してほしいものだ。
10月28日(土)


 今日の天気予報は、午前中は曇りで、午後には雨が降るとのことであった。
 雨が落ちてこないうちに、今月の15日に刈り取ったそばの実を落としておこうと、蔵から写真のような足踏み 式の脱粒機を出してきた。私がこれを使うのは生まれて初めてである。稲木からそばを下ろし、機械を使 ってみた。
 からっとした天気が少なかったせいで、充分に乾燥していなかったようだ。そば殻がついたままの枝が 山のように積もってしまった。あとは手作業でそば殻を摘み取らなければない。半分だけやって、 やめてしまった。
 午後は、夏に刈った雑草を田んぼに入れた。積み上げた当時は2メートルほどの高さであったが、 今では半分ぐらいになっている。堆肥を押し切りで短く切って、田んぼ一面にまいた。明日はトラクターで 鋤く予定である。

11月26日(日)
 この土日、久しぶりに天気に恵まれて、トラクターで約4反の田んぼの荒起こしをした。

 12月23日(土)
 朝から雲ひとつない天気で、気持ちの良い一日だった。朝は霜が降りて仕事ができなったが、午後は 暖かくなってきた。タマネギに追肥の油粕をまいた。
 今春に植菌した、しいたけの原木を立てておこうと思ったが、日が暮れるのが早くできなかった。