「今月の問題」 第7回 解答(平成12年4月)

<問題>

左図のように、正方形ABCDがあります。
その中に正三角形CEFを作りました。
この時、@三角形ACEの面積:A三角形BEFの面積:B三角形CDFの面積を
求めて下さい。

(ただし、@とAとBの順番は、考えないものとする。)


答は、1:2:1です


sambaGREENさんの解答
ポイントは,対称性から,
@とBが,15°,75°,90°の直角三角形
Aが直角二等辺三角形となることでしょうか。

数学的解法
 正方形の1辺を1として,BF=xとすると,FD=1−x
 EF=CFから, 2x^2=1+(1-x)^2 を解いて,x=−1+√3
 よって,BF=−1+√3,FD=2−√3 から
 A:B=(−1+√3)^2:(2−√3)=(4−2√3):(2−√3)=2:1

算数的解法
 正三角形の1辺を1とすると,
 A=1×1÷2÷2=1/4
 @とBをくっつけて,頂角30°の二等辺三角形CEFをつくる。
 CF=CE=1で,EからCFに下ろした垂線の長さは1/2・・・※
  @+B=1×(1/2)÷2=1/4
 よって,A=@+B
※ 30°三角定規の2:1は受験算数では必須アイテムです。


@JJJJJJさんの解答
三角形CEF正三角形だから、CE=CF=EF=y、とおきます。
また正方形ABCDにおいて、AB=AD=DC=AC=1、とおきます。
三角形ACEと三角形CDFとは合同だから。
AE=DF=x、とおきます。

するとピタゴラスの定理より、
CE^2=AE^2+AC^2,すなわち、y^2=x^2+1、(1)
EF^2=EB^2+BF^2,すなわち、y^2=(1−x)^2、
(2)、
が成り立ちます。
(1)(2)、を解くと、x=2−√3、となります。
従って、@三角形ACEの面積:A三角形BEFの面積:B三角形CDFの面積
=1:2:1、となりました。