χの2乗に比例する関数(グラフを書く)
このページに掲載する問題は、平成8年度城崎郡数学研修会で授業された内容である。事象より関数関係を見いだし、数表、グラフを作成することができるようにすることを目的に授業がなされた。
指導計画は、y=axのグラフの最後の時間であったが、思考を深める内容であり課題学習に適する教材であると考える。
授業の内容は、啓林館の教科書P89の8の問題を応用・発展されたものである。
以下に、授業の流れの概略を示す。


1.教科書の問題

左図のように、直角をはさむ2辺の長さが6cmの合同な直角二等辺三角形△ABCと△PQRがあります。△PQRが矢印の方向に毎秒2cmで、点Rが点Cまで動きます。
x秒後の三角形の重なった面積をypとする。x、yの関係を式に表し、グラフを書きなさい。

グラフが放物線であることに気づかせる。そしてパソコンを操作し、グラフの結果を確認させる。


2.発展1(点Rが点Cを通りこした場合を考える)

上の図のように、完全に重なった後、さらに三角形が移動するときの面積の変化について考えさせる。
また、パソコンのシュミレーションを見ながら、ワークシート上に点を打ちグラフを書かせる。
グラフは、3秒後に不連続になり以下のようになる。


ちなみに式は、
y=2t(0≦x≦3)
y=2(6−t)(3≦x≦6)
y=0(6≦x)になる


3.発展2(異なる形の三角形を考える)

<問題>下の図のように、直角をはさむ辺が6cm、12cmと6cm、6cmの異なる直角三角形と直角二等辺三角形△ABCと△PQRがあります。
△PQRが矢印の方向に毎秒1cmの速さで動くとき、重なった面積の変化を考えなさい。


グラフに書くと以下の通りになる。

式を考える。
(0≦x≦3の場合) y=x×2x÷2 
y=x
(3≦x≦6の場合)
y=6×6÷2−2(6−x)(6−x)÷2
y=−18+12x−x
(6≦x≦12の場合)
y=(12−x)÷2
(12≦x)
y=0



<私が授業をした後の生徒の感想>

難しかったとか分からなかったという感想もかなりあったが、次のように関数について理解を深めた生徒もたくさんいた。

とても難しくてイライラいていたけど、先生のヒントでまあまあ分かった。先生ってすごいなと感心した。(中場)

結構難しかったけど面白かった。最後のヤツに関してはバカみたいな計算ミスで戸惑っていた。また機会があればやりたいです。(佐藤)

ぼくは分からなかったけど、こういう問題もできないといけないと思った。(井上)

いろいろなグラフがあることに驚いた。変なグラフでもきちんと関数になっていてすごいと思った。(宮口)

本当に悩まされた。図形が通り過ぎることで、思った以上に難しかったけど、数学の楽しさがまた一つ分かりました。(尾上)

この授業をして、グラフの面白さを知った。「パッ」と見ると難しく感じるけど、グラフに点を取っていくと新たな発見が出来て嬉しく感じた。(浅田)

関数というものは、本当に多彩なグラフが作れてすごいと思った。もっといろんなグラフを見てみたい。(友政)

結構難しそうだけど、頑張って取り組んだらかなりできた。(谷垣)

グラフにすると、図では分かりにくい変化が分かりやすくなった。いろんなグラフがあることが分かっていい勉強になった。(森田)

難しい問題だが、やればできると思った。何となく面白い問題だった。(百合)

こういう応用問題は好きなので面白かった。こんな問題を考えた人はすごいと思った。(村尾)

たまにはこういった考える問題もいいなと思った。難しい問題がとけるととても嬉しかった。(吉谷)

今まで関数のグラフを学習していたけど、今日のようなグラフは初めてで驚いた。こういうグラフを使いこなせてこそ、はじめてグラフを征服したといういえると思う。(佐伯)

式だけを見ると分かりにくかったけど、グラフにすると分かったりしたので、グラフの便利さが理解できた。いろいろなグラフの形にビックリした。(小田垣)