正多角形で平面をしきつめる

 啓林館の1年の教科書p141には、合同な正多角形をしきつめるといろいろな模様ができることを紹介している。
 そして、敷きつめられた図形が、1つまたはいくつかの「図形の移動」によってできた図形と見ている。

意欲的に取り組む生徒たち

目的としたこと
 ・図形に対する興味関心を高め、幾何学的図形の美しさを知る。
 ・正確な図形の書き方を身につける。
 ・平行移動、対称移動、回転移動の学習を深める。

授業の流れ
<第1時>
 ・正多角形で平面を敷きつめるには、どのような場合があるか知る。
 ・全部で10種類あるが、その中でどの図形を描くか各自選ぶ。
 ・画用紙(八つ切り)に、コンパス・定規・分度器を使って下絵を描く。

  ※1点に集まる正多角形の組み合わせ以下の10種類です。
   (3,3,3,3,3,3)、(4,4,4,4)、(6,6,6)
   (3,3,3,3,6)、(8,8,4)、(12,12,3)
   (3,3,3,、4,4)、(3,3,6,6)
   (3,4,4,6)、(4,6,12)
 

<第2時>
 ・下絵にポスターカラーを用いて色を入れる。
 ・出来上がった作品を鑑賞し合う。
 ・移動の復習に用いる。

  ※出来上がった作品は廊下に掲示する。
   


生徒作品集
@(3,3,3,3,3,3)

A(4,4,4,4)

B(6,6,6)

C(3,3,3,3,6)

D(8,8,4)

E(12,12,3)

F(3,3,3,、4,4)

G(3,3,6,6)

H(3,4,4,6)

I(4,6,12)

生徒の感想

<質問>授業の内容に興味が持てましたか
@興味があるAまあまあBあまりないC全く持てない
19.2%75.0%5.8%0%
<質問>楽しく取り組めたか
@楽しかったAまあまあBあまりC楽しくなかった
55.8%36.5%5.8%1.9%


<質問>TT授業についての感想
・数学はあまり得意じゃないけれど、図形を書くのは楽しかったので、数学にも楽しいことがあるんだなあと思いました。(A.N)
・大きな紙に図形を書くことは難しかったけど、がんばることができました。三角形・四角形・六角形・八角形・十二角形など沢山の正多角形の図形で出来上がりました。(T.M)
・12角形を書くことはとても難しかったです。けれどいろんな書き方があることが分かって良かったです。それから最初は、こんなのできるかなと思ったけど、最後まで出来て良かったです。(M.Y)
・教科書で図を見たときには、「こんなのどうやってするんだろう」と心配だったけど、分からないところはみんなに教えてもらった。書いていくうちに、いろんな図形ができて面白いと思いました。図形は、組み合わせると、いろんな図形ができたりするのですごいと思いました。(Y.F)
・私が書いた図形は(12,12,3)でした。結構楽しくできました。ただ、角度があまり合わなかったので、感でしてしまったのが残念でした。(M.O)
・図形を組み合わせることによって、ユニークな組み合わせができて、とても楽しかった。(E.W)
・私は六角形で書くとき、少しずれたりして、何度も書き直しをしました。色を塗る時になって、気に入らなくて、裏に書き直しをしました。難しかったけど、最後まで頑張れたからよかったと思う。(K.O)
・楽しかった。図形を組み合わせるときれいな図にもなるし面白かったです。(M.T)
・図形を書くのは定規と分度器でやっていたけど、コンパス1つで、6角形・8角形・12角形が簡単に書けると知りました。(K.K)
・1つの図形の長さが違い、一度全部消し直しました。でも、2回目は、とても緊張しながら書きました。色塗りもはみ出したりしないようにするのが大変で疲れたけど、楽しくぬれました。



教室に掲示しました。