"am、is、are"の原形は?
兵庫県豊岡市
谷口 裕
"am、is、are"は1年生の初期の段階で学習する。しかし、その原形である"be"を学習するのは、それよりずっと先のことである。2年生の1学期、未来を表す助動詞"will"の導入のあと、"be"を出してみた。
まず、助動詞"will"の導入で次の英文を引き出す。
<板書1>
I will go to Tokyo next week.
まとめとして次の点を確認する。
<板書2>
will + 動詞の原形
〜するつもりです
〜するでしょう
次の英文を板書する。
<板書3>
I am fourteen years old.
板書の英文について次の指示を出す。
<指示1>
この文に"next year"をつけて、「私は来年15歳になります。」という文をつくってください。
机間巡視をして生徒がノートにつくった英文を確認する。
できあがった英文の多くは次のものであった。
I will fifteen years old next year.
I will am fifteen years old next year.
板書の英文中の"am"を指し示しながら、次の発問をする。
<発問1>
ヒントを出します。
"am"がこの文の動詞です。
"am"の原形は何ですか。
この発問に正しく答えられた生徒はいなかった。
そこで次の指示を出す。
<指示2>
不規則動詞の活用表を開いてください。
"am"の原形を調べてください。
不規則動詞の活用表の最初の段にあるため、すぐに"be"と確認できた。
「"be"か!だから『be動詞』っていうのか!」と「目から鱗」といったようすの生徒がちらほら見られた。
生徒たちは自分の書いた英文を書き直した。
ほぼ全員の生徒が正解の英文をノートに書いた。
<板書4>
I will be fifteen years old next year.
そのあと、次の書きかえ問題を行う。
<板書5>
It is sunny today.
<指示3>
"today"を"tomorrow"にかえて「明日晴れになるでしょう。」という文をつくってください。
ほぼ全員の生徒たちが正解の文をノートに書くことができた。
<板書6>
It will be sunny tomorrow.