カードの単語でQ&A

兵庫県豊岡市
谷口 裕
 ウォームアップとしてのQ&Aである。カードが行き交い、いろいろな相手とQ&Aができるため、活動に適度な変化があってよい。3年生で行ったが、どの学年でも行うことが可能である。
 この活動は、平成14年6月29日に姫路市で行われた自主研修セミナーのワークショップで紹介されたものの修正追試である。修正点は、生徒に単語を書かせるところである。

<準備物>
カード・・・3p×5p四方程度に切った色画用紙(学級の人数分、4色使った)
<やり方>
  1. 各生徒がカードに単語を一つ書く。
  2. その単語を使った疑問文を作る。
  3. カードを持って会話をする相手を見つける。
  4. 2で作った疑問文を言い、相手に答えてもらう。
  5. 相手からの疑問文に対して答える。
  6. カードを交換し、そのカードを持って別の相手と同じことを行う。これを5回繰り返す。 
<活動の流れ>
 今配ったカードに、思いついた単語を一つ書いてください。
 簡単なことではあるが、真剣に考える生徒は何を書こうか迷っていた。「教科書を見てごらん。」と一言いってやった。
 次のようにALTとデモンストレーションを行い、やり方を示した。ALTのカードには"have"、私のカードには"dogs"が書かれている。
(JTEからALTに質問)

JTE: Do you like dogs?

ALT: No, I don't.

(ALTからJTEに質問)

ALT: Have you ever been to America?

JTE: Yes, I have.

(JTEとALTのカードを交換) 
 この後、次の指示で活動を開始した。
 5人の人とカード交換できたら自分の席に戻ってください。
 持っているカードの単語で疑問文の作れない人は私のところへ来てください。
 約5分間でほとんどの生徒が完了した。
<留意点>
  1.  こちらもいっしょに参加する。その際、英語の不得意な生徒たちを相手に行うことにより、活動を通して適切な支援が出来る。
  2.   "never"、"not"を書いた生徒がいた。教科書にあらわれる英文では疑問文を作りにくい。ただし、工夫すれば可能である。例えば、"Do you know the word 'never'?"など。そのあたりを指導してやればよい。
  3.  初めてこの活動を行ったときは、生徒に単語を書かせるのではなく、こちらが単語や連語を記入したカードを配った。ワークショップで紹介されたのもそうであった。こちらが意図するものを使わせたい場合は、この方が効果的だと思う。私は現在完了の疑問文を使わせたかったため、"Have you _?"、"Have you ever _?"、"How long have you _?"などのカードを作った。
  4.  カードが回り回って自分のものが返ってくる場合も多々見られた。生徒たちはそれをおもしろがっていた。これもまたカードゲームのおもしろさの一つであろう。

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