これは「新英語教育講座−その理論・実践・技術(全20巻)」の第7巻「教科通信とプリント」P66からP73にかけて、中島秀子氏(埼玉県)による「ノート整理の苦手な生徒を助ける」の「ひと目でわかる点検項目」をヒントにし、自分なりにアレンジした。
中学2年生くらいになると、単語の数が多くなり、また教科書の英文の量も多くなる。英語の学習が面倒くさい、と感じる生徒は、そんなところにあるのかも知れない。「面倒くさいからやらない」、という悪循環が「わからない」状況を生んでしまう。こうならない予防の一つとしては、「学習のやり方を具体的に教えてやり、それを実践させ、かつ継続させてやる」ことが必要である。
そこで私は、92年頃から生徒たちに、次のような「チェック・リスト・カード」を配って学習のやり方を説明している年もある。ゆえに、この指導は英語学習のやり方を定着させる意味で行っている。
チェック項目 Unit 1 Unit 2 Unit 3 2-3 4-5 6 7 9 10-11 12-13 14 15 18-19 20-21 22 23 25 予
習単語、基本文、本文を読む 単語、本文、基本文を写す 基本文をワークの要点で確認する 復
習単語、基本文、本文を読む 単語がわかる(意味・書ける) 本文の意味がわかる 文型ドリルに取り組む ワークブックをする 宿題をする 1日1ページノートに練習する
このようなリストを上質紙に印刷し、生徒たちに配り、ノートの裏表紙に貼らせて、定期的に、あるいは必要に応じて点検を行う。意欲的な生徒は、すべての項目にほぼ○が入る。
「チェック項目」については、その年の指導方針によりかなり異なっている。予習の段階で、「日本語訳にする」というのを設けたこともあった。復習の項目で「暗唱できる」という項目を設けたこともあった。生徒たちの実態にあった指導方針で項目を検討すればよいかと思う。
注 意
上記のチェックリストは一例である。
上記のチェック項目は抽象的な記述であるが、授業の中で行うことを具体的に指導してある。例えば、予習の項目においては、ノートの作り方、「読むこと」についてはその回数、「文型ドリルに取り組む」については、基本文の暗記など。学習のやり方については、基本線をはっきりと示してやる必要がある。発展はそこから始まる。