郷村断層 京都府竹野郡網野町生野内



郷小学校付近

 1927年(昭和2年)3月7日、京都府丹後地方をおそった北丹後地震(マグニチュード7.2)の時に生じた断層です。この地震により、北より10度、西の方向に延長13qの断層が走り、この付近では水平に1.85メートル、垂直に0.62メートルのずれが生じています。写真を見ると、そのずれがはっきりとわかります。

 この断層は地質学上、また学問上貴重なものであるため、昭和4年に国の天然記念物に指定されています。

 北丹後地震は非常に大きな災害をもたらしました。網野町だけでも、全壊全焼家屋1935棟、死者792人、重傷者547人もの被害を起こしました。

  左の写真は、生野内地区内に保存されているものです。北近畿丹後鉄道の生野内踏切を通り過ぎ、約400メートル山の方向へ進んでいくと、左手に断層の保存されている小屋が見られます。








 
左の道路(郷小学校付近)はもともとまっすぐな道でした。しかし北丹後地震の際、断層が生じたためこのように曲がってしまいました。地震の力の大きさをあらためて実感します。

 写真左の男性が見ているのは、北丹後地震の説明と、その際に生じた断層の説明が書かれたものです。当時の写真も載せられています。


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