Human Bingo --- "Have you ever _?"

兵庫県豊岡市
谷口 裕
 現在完了(経験)の言語活動の一つとして、"Human Bingo"をやってみた。

<準備物>
ワークシート←クリック
 ワークシートを各生徒に一枚ずつ配布する。
<説明1>
 「今まで〜したことがありますか?」"Have you ever _?"の活動を行います。
 ワークシートを見てください。縦4列、横4列で合計16のマスがあります。それぞれのマスには"eaten natto"、"visited Kyoto"などと書かれています。
<発問1>
 "eaten natto"のところを見てください。
 「今までに納豆を食べたことがありますか?」を英語で何と言いますか?
 "visited Kyoto"のところを見てください。
 「今までに京都を訪れたことがありますか?」を英語で何と言いますか?
 生徒たちから"Have you ever eaten natto?"、"Have you ever visited Kyoto?"と返ってきた。
<説明2>
 16のマスに書かれている語句を使ってこのような疑問文を作ります。
<発問2>
 "Have you ever eaten natto?"に対して"Yes"で答えるとどうだったかな?
 "No"で答えると?
 このように発問をしながら板書していった。
<説明3>
 教室の中を歩いて、このように質問してください。そして"Yes, I have."と答える人をさがしてください。相手が"Yes, I have."と答えたら、相手がそのことを何回したことがあるかを尋ねてください。尋ね方は"How many times?"です。
<発問3>
 「1回です。」はどう言うんだったかな?
 「2回です。」は?
 「3回です。」は?
 「何回も。」は?
 確認しながら板書をした。
<説明4>
 それぞれのマスについて"Yes, I have."と答えた人の回数を_____ time(s)のところに、その下のカッコにその人の名前を記入してください。
<説明5>
 "Yes, I have."と答えた人のマスが縦、横、ななめのいずれか1列そろったら"Bingo!"と言って私のところへ来てください。
<指示1>
 それぞれのマスについて"Have you ever _?"の疑問文を作る練習をします。今から各自で声を出しながら"Have you ever eaten natto?"、"Have you ever visited Kyoto?"などと声に出して言ってください。読めないところは手を挙げてください。教えてあげます。はい、どうぞ。
 それぞれが疑問文をつぶやき始めた。"played mah-jongg"、"drunk beer"、"climbed Mt. Rokko"のところが読めない(当然意味も分からない)生徒が多かった。
<指示2>
 それでは始めます。同じ人との会話は2回までOKとします。Stand up, please. Start!
 3分半経過した頃から"Bingo"になった生徒たちがやってき始めた。Bingoになった生徒たちには、「さらに質問を続けてマスを埋めてください。」という指示を出して活動を続けさせた。7分間の活動で約5分の4の生徒たちがBingoとなった。ワークシートのすべてのマスが埋まった生徒は一人だけであった。
<板 書>
 Have you ever eaten natto?
 Yes, I have. / No, I haven't.
 How many times?
 Once. / Twice. / Three times. / Many times. 
<活動をやってみて>
 "visited Kyoto"、"cooked dinner"、"played the piano"、"made chocolate"の列を完成させた生徒が圧倒的に多かった。「この列が一番作りやすいもん。」と生徒たちは言っていた。私は一瞬、ワークシートづくりに失敗したな、と思った。しかし、生徒たちがBingoになりやすい列を選んでいたということは、それだけワークシートを読みとろうと積極的になったことであり、これは評価すべきことであることに気づいた。Human Bingo においては、Bingo になりやすい列を意図的に作っておくのもよいのかも知れない。
 <指示1>の口頭練習は、<発問1>の直後に行った方が自然な流れであったであろう。

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