従位接続詞を用いた複文の説明
兵庫県豊岡市
谷口 裕
主節と従節から成り立つ複文は、生徒たちにとって意味解釈が難しい文型の1つである。私は新任以来次のような文法説明をしている。
まず、基本的な語彙を用いた英文を板書する。
<板 書>
When I got up, it was raining.
〜の時 文1 文2
<説明1>
「接続詞」は文と文をくっつけたり、単語と単語をくっつけたりするはたらきをします。
<説明2>
この英文の"when"は文と文をくっつける接続詞です。
<発問1>
「文1」の"I got up" は何ていう意味ですか。
<発問2>
「文2」の"it was raining" は何ていう意味ですか。
「発問1」、「発問2」とも難しい英文ではないので、全体で答えが返ってくる。
<説明3>
"When" はこの「文1」と「文2」をくっつけて1文にするはたらきがあります。
<説明4>
"When"は「文1」と「文2」をくっつけるときに「〜の時」という意味を付け加えます。
"When"のすぐあとに続く「文1」から意味をとります。
「文1」→"When"→「文2」の順に指で黒板を指し示しながら、該当箇所の日本語訳を言う。
「私が起きた時、雨が降っていました。」
このあと、同類の英文を数文板書して意味を考えさせる。ありはプリントに同類の英文を書いたものを配り、それを日本語になおさせる。
<留意点>
1 接続詞が文中に来たものも例文としてあげておく。
It was raining when I got up.
2 他の接続詞も、学習段階に合わせて適宜指導する。
if、because、after、before
3 2年生でこの文型がターゲットセンテンスとしてあらわれるが、それ以後繰り返し適宜このような説明をしている。