感嘆文 "How _!"
兵庫県豊岡市
谷口 裕
<感嘆文の扱い>
現行の中学校学習指導要領の中では、"How"、"What"で始まる「なんと〜なことか。」いう感動や感心を表現する感嘆文は扱われていない。そのため、教科書の中でも簡単な注釈付きでごく簡単なものが載せられている程度である。ALTによると、会話においては感嘆文の使用頻度は低く、どちらかといえば書き言葉であり、フォーマルな表現であるという。
<生徒の負担にならない程度に>
しかし、"How + 形容詞[副詞]!"の感嘆文は、文型としては簡単なものであり、しかも物事に対する感動を表現するには適切な表現であると思う。実際の使用頻度は低いとはいうものの、英語を理解する人でこの表現の意味を理解できない人はいないであろう。
このような観点から考えると、生徒たちに基本的な感嘆文を理解させることも、何らかの場面で役立つことがあるであろうと思われる。そこで教科書の例文だけではなく、生徒たちの負担にならない程度にいくつかの例を提示してやることにしている。後ろに主語と動詞が省略されていること、"What"を使ったものもあること、などは出さない。
<例の提示>
教師: 道を歩いているとき、とても大きな犬に出会いました。
「大きい」って何ていうんだったかな?
生徒たち: "Big!"
教師: (大げさに驚いたようすで)
How big!
生徒たち: How big!
教師: 友だちから興味深い話しを聞きました。
「興味深い」って何ていうんだったかな?
生徒たち: "Interesting!"
教師: How interesting!
生徒たち: How interesting!
教師: (黒板の前で走るゼスチャーを示す)
とても速く走ることのできる人がいます。
How...?
生徒たち: How fast!
"How interesting!"は会話の中でもよく使われるとのことであった。