"I like 〜."、"I don't like 〜."の活動
兵庫県豊岡市
谷口 裕
一般動詞の導入(肯定文、否定文)をしたあと、その定着を図るため、カードを用いた活動を行った。
この活動は、瀧沢広人先生の著書「続・英語授業おもしろゲーム集」(明治図書)の「8 生徒が熱中する過去形ゲーム −その2− (過去形の否定文)」を参考にさせていただいた。
準備物
カード(色画用紙で作ったもの)←クリック
カードを生徒一人ひとりに一枚ずつ配る。
<説明1>
"I like"、"I don't like" を使った活動を行います。
カードの Yumi のところを見てください。 natto のところが○になっています。これは「Yumi は納豆が好きです。」という意味です。 tofu のところは×になっています。これは「Yumi は豆腐が好きではない。」という意味です。
<発問1>
「納豆が好きです。」は英語で何と言いますか。 I like natto.
「豆腐が好きではない。」は英語で何と言いますか。 I don't like tofu.
<指示1>
では、Yumi のところを口頭練習します。あとについて読んでください。
カードを見ながら(○、×の意味を把握する意図も含めて)ALTのあとについて、"I like natto."、"I don't like tofu."、"I don't like ramen."、"I like udon."、"I like sashimi."を口頭練習した。
<指示2>
Yumi、Ken、Sarah、Paulo、Tom の名前のどれか一人を選び、まるで囲んでください。
<説明2>
教室の中を歩きまわってだれかとジャンケンをします。
ジャンケンで負けた人は、自分のカードを見て、"I like 〜."、"I don't like 〜." を使ってヒントを2つ言ってください。
ジャンケンで勝った人は、相手が誰であるか当ててください。その時には、"Are you 〜? を使ってたずねてください。
自分が誰であるか当てられた人は、相手にそのカードをあげてください。
"Are you 〜? --- Yes, I am. / No, I'm not."の表現も1ヶ月前に学習したばかりである。その復習も兼ねさせるため、その点もしっかりと押さえた。
<板書>
I like 〜.
I don't like 〜.Are you 〜?
Yes, I am. / No, I'm not.
上記の板書をし、ALTと2度デモンストレーションをしながら説明3を行った。
<説明3>
カードをもらったら自分のカードが増えていきます。そのカードの中の一枚を選び、そのカードを使ってまた別の人とジャンケンをし、同じようにしてください。
できるだけたくさんのカードを手に入れてください。手持ちのカードがなくなったら私のところへ来てください。1枚あげます。
<指示3>
ゲームの間は座ってはいけません。 Stand up, please. Start.
27人のクラスで実施した。時間は5分間である。一番多くカードを得た生徒は7枚であった。
"I like"、"I don't like"はしっかりと言えていたが、相手が誰であるかを当てることに夢中になり、"Are you 〜?"を使わずに"Tom!"、"Yumi!"などと名前のみを言おうとする傾向があった。活動中に「必ず"Are you"でたずねなさい。」という指示を入れなければならなかった。
活動で留意したこと
一般動詞の肯定文と否定文を対比させ、そのことを定着させることを目標とした。導入時の学習で使用した一般動詞は、"like"と"play"の2語であった。この活動では欲張らずに思い切って"like"1語とした。そのため、生徒たちは混乱することなく"like"を用いて、その肯定文と否定文を口頭で言えることができた。
このタイプの活動はこの学年では初めてであったため、日本語を用いて丁寧に説明して実施した。