命令文の導入場面
兵庫県豊岡市
谷口 裕
 命令文は、日常生活の中で頻繁に用いられる表現の一つである。「命令」というより、相手への「依頼」として使われることが多いであろう。そこで、"Please"を用いた丁寧な命令文で導入してみた。以下は、ALTとのティーム・ティーチングである。

<準備物>
 手荷物、生徒たちのノートなど。
<指導の実際>
JTE: I have to go back to the teachers' room.

( 左手に荷物の入ったカゴを、右手にプリントと生徒たちのノートを持った状態で教室のドアへ向かって歩く。困りはてたようすでALTに向かって。)
JTE: Please open the door.

ALT: Sure. (ドアを開ける。)

JTE: Thank you!

ALT: You're welcome.

( ドアを出たところで教室の中を覗き込むようにしながらALTに向かって。)
JTE: Please close the door.

ALT: O.K. (ドアを閉める。)

( ドア越しでも聞こえるようにやや大きなめの声で明るく。)
JTE: Thank you!

ALT: You're welcome.
<板書>
 Please open the door.
 Please close the door.
 

 できる限り自然な状況にするため、両手がふさがった状態で相手に依頼をするというシチュエーションをつくった。教科書の中のスキットを参考にさせていただいた。
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