超入門期に英語で配布物を!
兵庫県豊岡市
谷口 裕
1年生第2回目の授業での実践である。教室の中をできる限り英語の雰囲気にするため、普段何気なく使っている教室での発言を英語で行い、類推させながら英語を理解させることにつとめた。
次の場面は、列ごとに配布物を配る場面である。
教師 : (配布物であるノートを手に持ち、列の一番先頭に座っている生徒の前に立つ。)
(列全体に目をやり、人数を数える仕草をしながら。)
One, two, three, four, five, .... How many?
生徒 : (無言で驚いたようす。)
教師 : (人数を数えるようすを見せて。)
How many? One? Two? Three ...?
生徒 : Five!
教師 : O.K.(ノートを配る。)
このようにして、各列にノートを配った。1列はたいてい、4人から7人程度で構成されている。生徒たちもその程度の数字なら英語を知っている。中には「5(ご)!」と日本語で答えた生徒もいたが、"O.K.
Five!"とにこやかに返してやった。
ちょっとした指導だが、英語の雰囲気作りの一つとなったように実感した。