ペアワークの取っかかり
兵庫県豊岡市
谷口 裕
コミュニケーション活動のひとつとして、ペアワークを取り入れることが多い。活動の取っかかりについて述べてみる。
生徒の一方をA、もう一方をBなどと役割を想定することが多い。
ペアができたのはいいが、ただ単に「始めなさい」だけの指示では、いつまでたっても始まりそうでないペアが必ずといってよいほど出てくる。
そんな中で、私は次のことが最初の大切なポイントであると考えている。
<ポイント>
最初にどちらがAを、どちらがBをするのかを明確にしてやる。
次の方法でよく行っている。
<指示の例1>
ペアでジャンケンをし、勝った方が先にAをしなさい。
<指示の例2>
教室の廊下に近い方に座っている人がAをしなさい。
これで生徒たちのエンジンがかかる。
活動に入る前、ALTと(あるいは生徒と)ロールプレイをしてモデルを示して活動をイメージさせてやる。
だから最初の役割さえスムーズにいけば、あとは生徒どうしが勝手に役割を交代している。
何事も取っかかりが大切である。それには教師の指示ひとつが大切なポイントであると実感している。