Teddy Bear & Box
この活動は、生徒同士が英語を使ってのコミュニケーションをはかるための、復習的要素を含んだウォーミングアップをねらいとして行った。
準備物
・テディーベアのぬいぐるみ ・30p四方程度の大きさの箱 ・基本文型等の疑問文の書かれた質問カード ・CDプレーヤー等
質問カードの内容
"What is your favorite food?", "Do you like dogs or cats?", "How many brothers do you have?", etc. 計10枚
指示
これからこのテディーベアと箱をまわします。まわしている間、音楽をかけます。
なお、まわすときにはルールが3つあります。
@自分の席の前後左右の人にだけまわす。
A連続して同じ人にまわさない。
Bまわす時は必ず手で渡す。投げたりしない。
音楽が止まった時、テディーベアを持っている人と箱を持っている人は立ってください。
箱を持っている人は箱を開け、その中から紙を一枚取り出してください。
その紙に書かれている英語の質問を、テディーベアを持っている人に向かって言ってください。
テディーベアを持っている人はその質問に英語で答えてください。
(テディーベアを教室の窓側の一番前の席の生徒に、箱を廊下側の一番前の生徒にそれぞれ渡す。)
では、スタート!(音楽をかける)
この活動は授業のウォーミングアップとして何度か行った。質問カードの内容を変えることにより、どの段階、学年でも使用可能である。結構楽しくできる。また、毎回同じぬいぐるみばかりでは飽きると思い、教室に2つぬいぐるみを持参し、"Which do you like better, Teddy Bear or Micky Mouse?" と生徒たちに選択させたこともある。
音楽については、どんなものでもよいと思う。私は "Loco-motion", "Youngman(YMCA)", "Please Mr. Postman", "Saturday Night", "All I Want For Christmas Is You" など、生徒にとってどこかで耳にしたことのあるような洋楽を選んで行った。
音楽を止める間隔は、短くしたり長くしたりするなど変化をつけるとおもしろい。
なお、この実践は平成7年10月に兵庫県養父郡関宮町立関宮中学校で山畠奈美先生がされていた授業を参考にし、次の点を変更した。
・「ボール」ではなく「ぬいぐるみ」を使った。(ぬいぐるみの方が丁寧に扱うのではないかという理由)
・3つのルールを提示した。(ルールを出した方が、活動がスムーズに流れる)
また、「英語授業『導入・展開・まとめ』を楽しくするアイディア33」(明治図書)P58にある大北修一先生の「3色手袋まわし」、このサイト上の「ALTの自己紹介のやり方」も同類の活動といえるであろう。