不定冠詞 "a" を用いた、"This is a _ ." の文型を次のように導入してみた。
"This is a _ . の文型指導は、"This is a pen." などに代表されるように、場面を無視し、無味乾燥的なものになることがある。そうならない工夫の一つを紹介してみる。
実は、僕はペットを飼っているんだ。
こう言って、黒板にペットの絵を描く。犬とも猫ともタヌキとも判別がつかないような動物の絵である。
これが僕のペットです。いったい何だと思う?
生徒たちは笑いながら思いつくままに、「猫」、「犬」、「豚」などと口に出す。
これは、「犬」です。
生徒たちは一斉に、「え〜?」
この動物を友だちに「これは犬です。」と言いたいね。その時の英語の言い方はこうです。This is a dog.
板書
This is a dog.
この後、口頭練習をする。
まとめの説明
人の名前の前には "a" ありませんでした。 Yutaka など、人の名前は、一つ二つと数えられませんね。でも犬は1匹、2匹と数えられます。机なども1台、2台と数えられます。このように数えられるものを一つだけさす場合は、 "a dog"、"a desk" などと "a" を入れます。
ポイント
何なのか判別のつかない絵を利用する。このことにより"This is" の場面設定が不自然でなくなる。