一般動詞の導入場面

兵庫県豊岡市
谷口 裕
 1年生1学期後半の授業である。be動詞を学習し、次の段階として一般動詞の学習に入る。既習事項のbe動詞を使った英文と関連させて一般動詞を導入してみた。導入に用いた一般動詞は"like"である。

<既習事項>
 "Are you a soccer fan?"
 "No, I'm not. I'm a tennis fan."
 『NEW CROWN ENGLISH SERIES 1』(三省堂)のLESSON 3 (2)から抜粋
<導入の流れ>
ピンポン玉を見せながら。
T: What's this, A-kun?
A-kun: Pinpon-dama.
T: Yes, it's a pinpon-dama.
  It's a ball.
卓球のラケットを見せながら。
T: What's this, B-san?
B-san: It's a raketto.
T: That's right. It's a raketto.
  In English it's a paddle.
  What paddle, C-kun?
C-kun: Takkyu.
T: Yes. It's a paddle for table tennis.
卓球のボールを左手に、ラケットを右手に持ってニコニコとしながら。
  I'm a table tennis fan.
  I like table tennis.
  I like table tennis very much.
<発問1>
 "I'm a table tennis fan?" ってどういう意味かな?
 「卓球ファン!」とすぐに返ってきた。
<発問2>
 では、"I like table tennis."はどういう意味だと思う?
 ヒントとして「私は卓球が…」と言ってみた。すると、「私は卓球が好きです。」とすぐに返ってきた。
<板 書>
 I like table tennis.
 I like 〜. 私は〜が好きです。
<備 考>
 卓球のボールで"It's a ball."と言わせたかったのであるが、生徒たちにとっては一般的なボールではないようで、2クラスで実施した結果「ピンポン玉」、「ピン球」などと返ってきた。また、日本人は「ラケット」と言っているが、正しくは卓球用のものは英語で"paddle"である。それらの点ですっきりとしなかった。
 サッカーボールなどを使い、同様の導入を行えばもっとスムーズにすすむことが予想されたが、私自身、サッカーは好きでないためにその方法をとらなかった。
 授業の中で自分自身のことを話題に出す場合、事実を出すようにしている。
<サッカーボールを使っての導入>
T: What's this, A-kun?
A-kun: It's a ball.
T: Yes, it's a ball.
  What ball, B-san?
B-san: Soccer.
T: That's rigt.
  It's a soccer ball.
  I'm a soccer fan.
  I like soccer.
  I like soccer very much.
*生徒の反応は予想である。

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