"Would you like something to _?"の活動
兵庫県豊岡市
谷口 裕
来客などに飲み物や食事を勧めたりする表現の活動である。自分の出せる飲み物と食べ物を自由に考えさせてこの活動を行ってみた。
<準備物>
ワークシート←クリック
<発 問>
この前、人に飲み物や食べ物を勧めるときに使う表現を学習しました。
「何か飲み物はいかがですか?」というのはどうだったかな?
「何か食べ物はいかがですか?」というのはどうだったかな?
"Yes"で答えるときは?
"コーラ"がほしいときは?
上記の発問で前時の内容を確認し、口頭練習をした。
Would you like something to drink ?
Yes, please. I'd like some coke.
<説明1>
これらの表現を使って活動をします。
<指示1>
(1)、(2)、(3)に飲み物の名前を書いてください。
例として"coke"、"oolong tea"を出して板書した。
<指示2>
(4)、(5)に食べ物の名前を書いてください。
例として"ramen"、"okonomiyaki"を出して板書した。
<指示1>、<指示2>についてはローマ字や日本語で書いてもよいことを付け加えておいた。
<説明2>
ワークシートを見てください。A、Bそれぞれの役になって会話をします。
これから私がAの役になります。○○君がBの役になります。2人のやりとりを見ながら活動のやり方を覚えてください。
私と○○君でデモンストレーションを行った。同じものを2回繰り返した。
<説明3>
私は○○君と会話をしました。ワークシートの「話した人」の欄に「○○」と書きます。「飲みたいもの」の欄には○○君が答えた"coke"を、「食べたいもの」には"ramen"を書きます。
上記のように会話の結果を板書し、ワークシートの記入の仕方を説明した。
<指示3>
今から教室の中を歩き、出来るだけたくさんの人と会話をし、ワークシートを埋めてください。時間は15分間です。
Stand up, please. Let's start!
<留意点>
この活動は口頭で相手に飲み物、食べ物を勧めることが出来ることを目的とした。だから、ワークシートへの記入については英語、ローマ字、カタカナのいずれでもOKとした。
出来るだけ多くの生徒たちと会話をさせたかったため、ワークシートには12人分の記入欄を作った。12人すべて埋めている生徒も見られた。平均すると8人前後であった。
<活動をやってみて>
単純なインタビュー形式の活動ではあったが、生徒たちは楽しく生き生きと行っていた。私もいっしょに参加した。楽しかった。
その理由の一つは、生徒たちが自分で飲み物3種類と食べ物2種類を自由に入れることが出来たからであろう。私自身がそれらを指定してしまうと、かなり固定したものとなってしまう。(ワークや教科書に出てきているものなど。)しかし、生徒たちは発想が柔軟である。生徒たちに受け入れられやすいものが数多く上がってきていた。(たとえば、生徒たちが普段よく飲む清涼飲料水の名前、あるいはスナック菓子の名前など。)
生徒たちの実態をうまく取り入れるとコミュニケーション活動が活発で生き生きとしたものとなるようである。