宇 宙 論
宇宙論がおもしろい。それは,未来が見えてこないからである。行き詰まっているからである。
今まで,順調に来たように見えた宇宙論が,突然行き詰まり,解決策が見出せない。
最高の頭脳を持つ学者達は,科学の限界が見え隠れする不安におそわれている。
それに加え,政治や経済に振り回され,研究は一向に進まない
 せっぱ詰まった状態にありながら,わたしたち凡人には何の影響もない。
 対岸の火事ほどおもしろいものはない。そんなおもしろさを持つのが今の宇宙論である。

 暗黒物質はなかなかホットなヤツだ  航星日誌1999,11,30

 宇宙に存在する暗黒物質。全て解明されたわけではないが,
絶対0℃の極低温の中で化学変化をしている。
通常,化学変化は温度が高いほどよく進と考えられていた。核分裂核融合しかりだ。
二酸化炭素は低温の方が水に良く溶けると言うのもあるが,それも部分的な話だ。
宇宙空間となれば話は別だ。極端に熱が無く,物もない空間なのだ。
しかし,量子論にかかれば,真空でさえエネルギーを持っているし,熱なんかなくったって,
トンネル効果で化学変化を促進してしまったりする。
暗黒物質には黒いとか冷たい(ダークマター)というイメージがあるが,
なかなかホットなヤツである。


 重力  航星日誌1999,2,1

 粒子の姿を追い求めていくためには,膨大なエネルギーを必要とする。電子や陽子を加速器で光速に近い速さまで加速し,正面衝突させるのだ。その衝突で電子や陽子はエネルギーを出したり,別の粒子を生成したりする。その飛び出してくるモノが最小の粒子と言われている。ニュートリノやクォークである。これら素粒子の研究で,電気や磁力陽子と中性子を引っ付けておく力などが分かってきた。分からないのが重力である。どんな粒子を仲介として力を伝えているのか。果たしてそんな粒子が存在するのか。重力波をつかまえることができるのか。
 あと,力で統一出来ていないのは重力だけである。なかなか重い問題だ。てか?

 量子論 V   航星日誌1998,11,8

「光は波であり,かつ,粒でもある」このことは,大変なことになっていった。なぜなら,計算上,電子にも当てはまることが証明されてしまったのだ。つまり,わたしたちが目にしている茶碗や箸は,波である。食べるご飯も波だと言うことになり,なんだかお腹いっぱいになりそうにない。
 電子は波として観察すれば,波のように振る舞い,粒子として観察すれば粒子として振る舞うことになる。また,その位置も運動量もどちらかしか正確に測れないという,「不確定性原理」があり,ますます,粒子はつかみ所がなくなってしまった。
 もともとそんな粒を見たヤツもいなければ,波を見たヤツもいない。そんなミクロの世界はもともと計算でつじつまが合う物を採用したまでのことである。そのつじつまが合わなくなったのである。


 量子論 U   航星日誌1998,10,11

 奇妙な現象の一つに「光電効果」というヤツがある。金属板に光を当てると,電子が飛び出したり,あるいは,自由電子が発生する。これをうまく使った物が光電池である。単純に考えると,強い光を当てると,多くのエネルギーをもらった電子が速い速度で飛び出すだろうと予想できる。しかし,現実にはそうではない。飛び出してくる電子の数が増えるのである。後頭部を強打すればするほど,星が多く飛び出すのと似ている。
 電子が早く飛び出すには,波長の短い光を当てればいいのである。赤外線より紫外線の方が,早い速度の電子が飛び出してくるのである。弱い紫外線で良いのである。
これは光を粒だと考えれば簡単に説明がつく。この光の粒を光子という。
つまり,ボールの詰まった板(金属板)にボールを当てる(光)。するとはじかれて,ボールが飛び出す。強い光とは,ボールをたくさん投げることである。たくさん当たるのでたくさんはじかれて出てくる。しかし,ボールがゆっくりであれば,どんなにたくさん投げようともはじかれて出てくる玉はゆっくりである。
ところが,ハマの大魔人(周波数の高い光)がストレートを一球力いっぱいなげれば,はじかれた玉は高速で飛び出してくる。というわけである。何となく当たり前と言えば当たり前だ。
 しかし,光が粒であるとすると,わたしたちは毎日太陽の下で光子に当たりまくって,節分の鬼状態となる。それに,懐中電灯をつけるときに,「光子発射」とかけ声をかけなくてはならない。蛍光灯をつけるときには「光子シャワースイッチオン」と大きな声を出さなくてはいけなくなる。そんな悲社会的な行動を強要されるのである。そんな理論を作ったヤツにノーベル賞をやって良いのか。そのとんでもないヤツの名はアインシュタイン。 

  量子論 iT     航星日誌1998,9,28 

 

 量子論といっても,佐野量子とは何の関係もない。(当たり前か)
黒体放射の紫外線領域での破綻を解決しようとして始まるのが量子物理学である。佐野量子とは,何の関係もない。(ベシッ)
黒体放射の紫外線領域での破綻とは簡単に言えば,空っぽの箱を暖めていくと,放射を出す。それを小さな穴から出る光として観察する。この光の強度はある温度に対して,特定のところで大きくなる。
可視光線や赤外線の範囲ではうまく関係式ができる。
ところが,紫外線の範囲になるとドッカーンであった。
 それをうまく式に表すのに成功したのがマックスプランクである。その式では原子はエネルギーを連続的に出すのではく,とびとびの塊として出すことになる。自然のエネルギーがとびとびにジャンプするという,それまでの物理学では考えられないことであった。
 これを作り出したプランクでさえ,受け入れることができなかった。そこから,とんでもない物理学が発展するとは誰も思っていなかった。もちろん,他の物理学者もである。だれもが,自分とは関係ない物としてさけたかった。
もちろん佐野量子も一切関係な(ベシッ)
 つづく。 

  ビッグバン宇宙論   

 誰もが知っている宇宙論。だれもがそうだと信じて疑わない宇宙論。それがビッグバン宇宙論である。
 しかし,それがここへ来て崩れ始めている。
 宇宙の始まりはどうであったか。未だに解決できない宇宙の謎である。ロシア生まれのアメリカの物理学者。ジョージ・ガモフが火の玉宇宙論を唱えた。
「空間は拡大している。」これをさかのぼっていくと,高温,高密度の火の玉となる。それが爆発的に広がり,現在の姿になった,とした理論である。

 もしこれが正しいのであれば,宇宙はどんどん広がっている。均一物質が広がっている。最初の爆発の残存物がある。宇宙の全ての物質(粒子=力)が一つになった状態がある。

 宇宙のあっちこっちから一定のマイクロ波が飛んできていることが分かった。(宇宙マイクロ波背景放射)ビッグバンの名残の発見である。また,均一に広がっている証拠にもなる。また,宇宙の全ての物質を構成する力が,4つのうち3つを統合する理論が完成し,実験も成功を収めた。ハッブルが遠い星ほど速く遠ざかっていることを発見した。どんどん広がっている証拠である。

 ここまでは完璧な宇宙論に見えた。
 ところがどっこい。宇宙の広がっている速度を逆回しにすれば,宇宙の年齢が分かる。こうして出された宇宙の年齢は160億歳。楕円銀河の年齢180億歳。なんと,おかあちゃんから産まれてきた子供の方が歳が寄っていた。
 星(銀河)は均一に広がっているはずだったのに,えらく偏りがあることがわかってしまった。(大規模構造)
 また,160億年では大規模構造はできないことがシュミレーションされてしまった。
 最後に4つ目の力を統一する理論がどうにも完成しない。実験できない。観察できない。

 ここまできたら,間違ってたんじゃないのと考えるのが,普通じゃないのか
。(>!<)y-



パンスペルミア説 航星日誌記録1998,9,10

 地球生命がどのように始まったのか?その疑問にまだ人類は答えることができない。
有名な原始スープに熱と放電を加える実験がある。確かに,前生命物質の
高分子ができあがる。しかし,これが生命にまで発達するには時間がかかりすぎる。
未だに謎である生命の起源を,地球外に求めたのがパンスペルミア説である
定常宇宙論のフレッドホイルとチャンドラ・ウィックラマシンジが後押ししている説である。
地球上で生命が誕生したシナリオをどうしても作ることができないからといって,
「宇宙からやってきた」というのは,SFすぎる。
最近では原始海洋の深海で誕生したとする説がある。なかなか説得力のある話しである。
(詳細はまた今度ね)
地球が爆発したとして,何かのDNAが宇宙に掘り出され,どこかの星につき,
生命活動を開始すると言う。
熱や強烈な宇宙線の中をDNAがまともにさらされて,正常に種となれるだろうか。
もしそうであるなら,今地球で使ってる,冷蔵庫だの洗濯機だのまな板だのが
宇宙を飛び交うことになる。
昔「ブッシュマン」と言う映画があったが,それの宇宙版が作れそうである。
そう言う意味では映画界に非常に貢献度のある説だといえる。
(>!<)y-



 大数仮説  航星日誌記録1998,9,15



宇宙全体に通用する単位を作ろうと考えたポール・ディラック。
それは当然と言えば当然だろう。
メートル,グラム,24時間など今使われている単位は,地球を基準に考えている。
国際基準があるとはいえ,宇宙人には通用しない。
(宇宙人と基準を合わす必要があるかどうか問題だ。侵略してくるかもしれん)
宇宙の単位作りをする中でポール・ディラックはとんでもないことに気づいた。
@宇宙でもっとも強い力の電磁気力はもっとも弱い重力の10のマイナス40乗倍
A宇宙の年齢は陽子の半径を光が横切る時間の10の40乗倍
B宇宙に存在する陽子と中性子の数は10の40乗の2乗個
「このような一致は,宇宙論と原子論の間に何らかの深いつながりあることの結果である。」
1938年にポール・ディラックは言っている。何があると言っていないところがミソである。
ところが,どこぞのお間抜けさんがこれをもとに人間原理宇宙論を作ってしまった。
人間原理宇宙論。人間がいるから宇宙がある。人間がいるから10の40乗。
なのだそうだ。「君がいて,ぼくがいる」チャーリー浜か?
この馬鹿さかげんが10の40乗だ!