1月22日、比治山トンネル抗口の工事現場で、平成13年3月の完成を目指した、国道312号比治山トンネルの工事安全祈願祭と着工式が行われ、関係者約80人が出席し、工事の安全と早期完成を願いました。
新設されるトンネルの長さは1089m。道路は、幅6.5mの車道に片側3mの歩道と路肩を加え、全幅で10.5mで高さは4.5m。また、工事延長区間は、全体の拡幅改良計画部分も含めると、3520mとなります。事業費は、トンネル部分が約30億円。拡幅改良部分を含めると全体で約42億円の予定です。
掘削は久美浜側から行われ、一日約4mずつ進み、平成13年3月の全面開通を目指しています。
国道312号は、久美浜町と宮津、天橋立方面や峰山町などの丹後の主要な市町とを結ぶ重要な国道です。しかし、急勾配で幅員も狭く、カーブが連続している交通の難所です。
特に冬期には、大型車などが、スリップ事故を起こし、たびたび通行止めになったり、老朽化したトンネルの高さ制限は3.8mで幅も狭く、大型車のすれ違いができなかったりするなど、幹線道路としての交通に支障をきたしていました。
このような状況を解消するため、町では、24年前の昭和49年に国道178号(現在の312号)比治山峠改良促進期成会を峰山町とともに結成。幾度も国や府に改良工事の着工を要望してきました。
府では、平成元年度から道路新設改良工事に着手。地域の理解と協力を得ながら用地買収を進めて新トンネルまでの工事を行い、この度のトンネル工事(一般国道312号道路新設改良工事比治山トンネル)の着工に至りました。
午前11時から行われた式には、府峰山地方振興局長を始め、府議会議員、丹後六町の町長や、議会議長のほか、施工業者、国道312号改良促進期成同盟会(会長・峰山町長、久美浜町、大宮町、峰山町で構成)の会員、地元関係者など約80人が出席。
工事安全祈願祭は、本工事の施工を担当する佐藤・日本国土・金下共同企業体が主催し、長期にわたるトンネルなどの工事の安全を願いました。
引き続いて、国道312号改良促進期成同盟会の主催で着工の喜びと早期完成を願って、着工式が挙行され、振興局長が「ご協力いただいている用地提供者の方を始め、関係者の皆さまに、深く感謝申し上げる。地域住民の期待にこたえるため、今後も工事の促進を図り、一日も早い完成を目指したい」と、知事のメッセージを述べた後、施工代表者が「期待の大きささを痛感している。工事には万全を期し、安全を第一に、一日も早く完成させたい」とあいさつ。吉岡町長の発声で万歳三唱が行われました。
二十一世紀の幕開けとなる比治山のトンネルの完成。開通すれば、久美浜町から中郡や宮津、与謝方面への難所が解消されて便利になるうえ、西には河梨トンネル、南にはたんたんトンネルと三方面へ近代的なトンネルでつながります。生活道路として大変便利になるだけでなく、観光やビジネスなどで交通量も増加し、町や丹後地域の経済や文化などの活性化が期待されます。
1月7日、町消防団(的場良一団長、242人)の出初め式が行われ、雨混じりの寒風の中、団員による市中行進や一斉放水が披露され、防火の誓いを新たにしました。また、式では優良団員の表彰が行われました。
町民が見守る中、団旗を先頭に、役場前から浜公園まで全団員と13台の消防車が堂々と市中行進。教育委員会前に設けられた観閲台付近では、消防団OB「久消会」の皆さんや各区長さんなども駆け付け、冬型の天候で冷たい雨が降る中で整然と行進する団員に拍手を送っていました。
式では、吉岡町長、的場団長が「昨年は、N号重油流出事故や季節はずれの6月台風など思いがけない事故や災害が起こった。また、町内で3件の建物火災と9件のぼやが発生した。災害発生時には、皆さんの大きな力に町民は期待し、また感謝している。
今年は、自治体消防発足50年という節目の年。地域防災の担い手として、災害のない明るい町づくりに邁進してほしい」と訓示。
続いて、団員としての長年の献身的な活躍をたたえ、府消防協会長などから、分団長ら28人に優良消防団員表彰が贈られました。
式典終了後は、各分団の消防車が、浜公園護岸から久美浜湾に向かって一斉に放水。時折りのぞく晴れ間によってかかった七色の虹が、出初め式に華を添えていました。
成人の日の1月15日、久美浜公会堂で成人式が開催されました。
今年新たに大人の仲間入りをした久美浜町の新成人は、204人(男=101人、女=103人)。約7割にあたる135人が式典に出席しました。
当日は冷たい雨の降るあいにくの天候となり、新成人は、振り袖のすそやたもと、ヘアースタイルの乱れを気にしながらぞくぞくと会場を訪れました。
以前は、雪の多い1月を避け、帰省しやすいゴールデンウィークに開催していた町成人式。平成3年からは「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」として定められた成人の日の趣旨を尊重し、1月15日の開催となり、この日の成人式もすっかり定着しました。
成人式の会場となった町公会堂には、午前10時の式典開始を前に、華やかな振り袖やダーク系の三つボタンスーツに身を包んだ新成人が、あちこちで記念撮影する姿がみられました。
式では、町歌斉唱に続き、吉岡町長が「新成人の皆さんに三つのはなむけの言葉を贈ります。一つには、一日一日を大切に過ごす。二つには、困難にくじけず、立ち向かっていく勇気を持ち続ける。三つには、一期一会、人と人との出会い、ふれあい、つながりを大切にする。そんな生き方をしてください。皆さん一人ひとりが大いに前進し、二十一世紀に向かって飛躍されるよう期待します」と成人の門出を祝いました。
また、新成人代表の辻博文さん(海士)、井上亜沙美さん(尉ヶ畑)に、町長から記念品の一輪挿しの花瓶が贈られ、森本陽子さん(栃谷)が『二十歳に感謝』と題して、成人になった喜びと感謝の気持ちを発表しました。
記念講演では、ワコール女子陸上部監督の藤田信之さんが『選手づくりと人づくり』と題して講演。日本の第一線級の陸上選手を育成してきた豊かな経験を基に、現代の若者がこれからの社会で活躍していくためのアドバイスなどを話しました。
記念撮影の後、交流会がもたれ、久し振りに会った恩師や仲間と、近況や思い出話に花を咲かせていました。
町では、役場庁舎と町内の浄水場を専用の電話回線で結び、故障や水位、水質などを自動的に24時間監視する「簡易水道中央監視装置」を導入。昨年12月25日、役場上下水道課事務室で関係者ら約25人が出席して、開局式が行われました。
久美浜町は、町域が広く、浄水場が点在し、水質や水位の細かなチェックが困難でしたが、これにより水質などの管理機能が向上することになりました。
この装置は、丹後六町では初の導入で、約8600万円をかけ、昨年7月1日から21ある浄水場のうち8か所で着工し、7か所が完成。残る川上谷南部の1か所も今年3月には完成の予定です。
これにより、役場上下水道課のモニター画面で、各浄水場の水質や機器の状態が、24時間中ひと目で監視できるようになりました。また、残留塩素濃度や濁度などの各測定値も自動的に集計されるため、これまでの町職員による1日1回の点検から終日監視になるうえ、異常が発生した場合には、警報が自動的に鳴り、いち早く対応できるようになりました。
上下水道課では「町民の皆さんに、より安全な水を、安定して供給することができる」と話しています。
今後町では、浄水場の統合整備を進めていく予定です。そのためには、水源の確保が重要となってきます。皆さんのご理解とご協力をお願いします。
1月5日、役場議場で自治功労表彰などが行われ、吉岡町長からそれぞれのかたに表彰状及び感謝状と記念品が贈られました。
1月4日から4日間、長野県の野沢温泉スキー場で開催された第50回京都府高等学校スキー選手権大会で、久美高3年生の吉田英くん(友重)が大回転男子(全長422m)の部に出場。見事、優勝し、1月31日から札幌の真駒内スキー場で開かれる全国高校総体(インターハイ)に府代表として出場することになりました。
吉田くんは、ふだんはカヌー部員として活躍。昨年久美浜町で開催された文部大臣杯・JOCジュニアオリンピックカップ・平成9年度日本カヌーフラットウォーターレーシングジュニア選手権大会でも男子Kー4(200m)で優勝。
スキーは、小学校5年生のころから父親の征四郎さん(久美中・教頭)の影響で初め、高校入学後、カヌー部入部とともに同校スキー同好会にも入会し、長野県でのスクール合宿などで練習を積み重ねてきました。
「この冬は、暖冬の影響で思うように練習ができなかった」というものの、選手権大会では、市内の私立高校勢を抑えての優勝。府代表には、上位4位までが選ばれました。 1月14日、町長に出場報告のために町役場を訪れた吉田くんは「カヌー部で基礎体力は付けてきました。スキーは感覚が大切です。順位は気にせず思い切って滑ります」と意気込みを語ってくれました。