時間がたてば水はふえている
「決まった数?その数いくつなんだ。はっきりといえよ。ふ−ん、そんなのがある
のか。」
と、健次は尋ねていく。
「ほら、1分の時2センチ、2分で4センチ、3分で6センチとなっていくだろう。
それで、2÷1= 4÷2= 6÷3= と、みていくと、その商
(割算のこたえ)はいくつになっていくんだ。考えてみてよ」
と、説明していく。
「そうか、わかった。」
と、二人の話をきいていた。綾がうなずいた。
「時間と水が決まった数で変わっていく時、それは、比例しているという言葉で言う
んだよ。」
と、慎司は難しく言った。
「ヒレイ?それはヒデエ−?ヒノレイ?恐いだろうな。なんかわからんけど、同じよ
うに決まった数、変わっていくということだろう。」
「そしたら、決まった数かわらなかったら、それは比例とはいわないいんか」
「うんそうだ。変わり方が一つのほうが規則的に変わっているのに、もうひとつの方
は無茶苦茶に変わっていっとたらあかんのだよ。」
「どっちも規則的にかわらんとあかんのか。ふんそんなことあるんか。」
健次はめんどくさそうに言った。
比例という言葉をしっかり覚えよう。