一方の値と他方の値

と、慎司が説明してくれているが、健次の頭は混乱してきた。
「一方の値とか、他方の値とかいうからややこしくなるんだよ。答えと、かける数で は、だめか。水の時は、慎ちゃんの言う一方の値は時間だろ、他方の値というのは水 の深さのことだろ。簡単なことを難しくいいすぎだ。それは君の悪いくせだよ。」
と、健次は口をとがらせている。
 水は、どんどん入ってくる。
「この天井の高さが、180センチ、今、水は、100センチ、あと10分で、  え−と、○○○センチか。」
と、ぶつぶつ慎司は言いながらなにか計算している。
「ふせろ」
と、慎司が叫んだ。三人は水の中に、もぐった。その時、大きな鉄のかたまりみたい なものが「ドシ−ン」と落ちてきた。
 その力で、水がどっと流れだした。三人も流された。
 三人は、必死でその水の中を泳いでいる。しかし、なにかに向かって吸い込まれて いるようだ。その勢いはぐんぐん速くなっていく。
 綾は、意識がだんだん消えていこうとするのをこらえた。そして、何やら高いとこ ろにどんどん吸い上げられていくような、からだ浮いているような感じがしていく。 一番上の方にいったような感じがしたと思うと、「ド−ン」と、今度は、まっさかさ まに下の方に落ちていく感じ。
そして、そのまま意識がなくなっていた。
気がつくと、健次、慎司も自分の横にたおれていた。
「ここは、どこ?」
なにか、おかしなことがおこったらしい。倒れている二人を見た。

補充問題  空いているところをいれ、表を完成させ、決まった数を求めましょう。

 1
時 間 (分)
 一方の値
   1   2       4   
水の深さ(p)
 他方の値
   2        6    8  10
[決まった数]
 2
時 間 (分)
 一方の値
   1   2            5
水の深さ(p)
 他方の値
   8      24       40
[決まった数]
 3
時 間 (分)
 一方の値
   1   3        7    
水の深さ(p)
 他方の値
   3   9  15       27
[決まった数]
 4
時 間 (分)
 一方の値
   1   5  10       20
水の深さ(p)
 他方の値
   5      50   75    
[決まった数]





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