帰ってきた初日の出最北端バカ2

1月2〜3日


ここでバイクの調整をする。
ニンジャは寒さの為かキャプがオーバーフローしてしまい、バラして点検。VFは自作チェーンが前後とも、1日目のアスファルトによるダメージがひどかったので、その補修。
Zのクラッチの固さの原因はケープルが古くなって小さい傷があり、そこからケーブルの中に泥水が入って凍ってしまっていたからだった。
ルブリケーターで清掃するが、完全には戻らない。日頃のメンテをもっとキチンとしていれば、防げていたトラプルであった。
えさしY○Uの方々にお世話になりました。

トラブル続発受難の雪中行軍
1月3日10時出発。


ニンジャとZは、スパイクのおかげでアイスバーンでも40km/hまで出せるのだが、VFは自作チェーンのため、その半分のスピードになってしまう。
しかし、雪の状態ではかなりスピードが出せたりと、スパイク野郎には分からない、いろいろな条件があるようで、一向に今日どこまで行けるか分からない。
この寒さでニンジャのバッテリーが死んでしまい、ブースターケーブルでエンジンを再始動。
あって良かったケープル。
国道40号に出ると雪は少なくなった代わりに、車の多さに思うように進めず、夜までもくもくと走る。
まさに、雪中行軍。塩狩温泉YH泊。本日の走行持間→11時問 本日の走行距離→160km
本当に疲れた。

昼でもマイナス10℃以下だァ
1月4日

VFのチェーンのセッティングて遅くなってしまい、11時出発。
国道に出れば、昨日よりだいぷすごくて本日が最高って感じの雪。
くわえて、いきなりの上り坂。もう、互いに助け合うなど、どこ吹く風。
ニンジャとVFは、前後のタイヤと進む方向がバラバラ。とにかく自分が安全な所まで進めるかで精一杯。
正月のラッシュで車の列はとぎれずに続く。
そんな中で3台共どこを走っているのか全然分からない。
走り始めて2時間程は「今日は、もう走るのを断念しよう」と本気で考えた。
今日は昼でもマイナス10℃以下。
メインキーが回らず、長くバイクを止める時には、ヒューズを外して工ンジンを止めた。
また、クラッチの具合が悪くなっできた。
塚ちやんの手が冷えて動かなくなり、10分走っては10分休むといった感じで一向に進まず、イライラする。
だから、ハンドルカバーをつけろとゆうたのに。
まあ、そうなるのも当たり前の話で、オレなんかハンドルカバーにゴアテックスのスキー用手袋。
それでも指先は冷たく、感覚はないのに、この男はダイエーの神士用品売場で買ったペラペラのやつ一枚。
足なんかただのスニーカー。
それを選んだ理由が、「カナダ製やから寒ないやろ」という事だったけど、後で靴の片隅に「made in バングラディシュ」としっかり縫い付けてあったのを発見する(爆笑)。
あえてここで塚ちやんのテーマを書かせてもらうと「普通通りに軽く最北端をセメル!」らしいですわ。
とりあえず…。それでも除雪車が平均して道を削っていてくれるおかげで、道の状態が良く、Zは約5分間80km/hて走行という記録が出来た。
しかしVFがうまく進めず、というのはチェーンの調整やなんやかやで10分おきに止まっていた。
今日は江別市が限界。
ヘルメットのシールドに雪が積もるので、ずっと開けて走っていたら、風が直接当たっていた顔の一部が凍傷になっていた。
シビレているのをガマンしていては、いけなかったのだ。
本日の走行時間→6時間 走行距離→80km その夜、ラーメン屋のTVで、明日の予想気温が最高でマイナス10℃だと、平然と言っていた。

吹雪て足止めのち初日の出!!
1月5日


昼すぎに吹雪に逢う。
2台先の車が見えない。1時間停止。そばを喰って、吹雪がやむのを待つ。
今日はいったいどれだけ進めるのだろう。誰も分からない。
その後、今年初のお日さまが、雲の切れ間から見えた。
「ああ、初日の出」ありがたい。そして、札幌市内では、とうとうアイスバーンが切れて、なんと黒いアスファルトが出てきた。
「おお何日ぷりだ、おまえの顔を見るのは!」うれしさのあまり、急発進、急ブレーキでタイヤのグリップを味わう。そんな事も30分程で終了。
いい事は長くは続きません。遂に噂のミラーバーンが現れる。
これはスパイクタイヤ規制後の都市部に起こる現象で、スタッドレスタイヤで路面を磨く為、文字通り鏡の様に路面がなってしまう。
Zは、末だスパイクが効いているのでそれ程影響はないが、スパイクピンの出が甘いニンジャ、特にVFは後輪が完全に空転してしまう程で走行困難な状態。
車と信号が多い事も手伝い、市内をなかなか脱出できない。
ここだけで2時間近くかかってしまう。ミラーバーンを抜けても相変わらずのアイスバーン。
しかし、VFが突然車と同じスピードで走り出し、ゴールの小樽港まで、Zも追い付けない程の速度で、氷の上をすっ飛んで行った。
後で聞くと、この間のアイスバーンはグリップするやつなんだそうだ。
よく分からん。スパイクのオレには理解に苦しむ所である。
ま、事故らずに無事にここまで来れた訳で、フェリー乗り場で3人が感動の涙を流しながら固い握手をしたと、書いておこう(ウソ)。
約10日間、ここに置きっぱなしのオレのサポートカー・軽トラのエンジンをかける。
こいつの荷台にバイク2台載せてフェリーに乗ってきたのだ。
バッテリーが終わる所で「ボボーン」と、2stエンジンが回りだす。すぐさまバイクをトラックの荷台に放り込む。
「ああ、これでもうバイクで走らんでもええわい」と、正直思った。
本日の走行時間→8時間 走行距離→120km
その後3人は軽トラで4輪ドリフトしながら、去年と同じく焼肉屋ヘと消えていきました。
ポコペン。

感動の旅後記 あほのつぶやき

去年の正月の時点で「来年はここに4気筒の音がしたら面自いやろなあ」という冗談から始まった計画で、しかし、本当にやってしまったあたリ、つくづくみんなアホやなあと思う。
でも楽しいから仕方ない。
実際走りながらヘルメットの中で何十回となく笑った事か、あまりのアホらしい姿に。
後半の道のりは、結構車の邪魔になっていたのも事実で、冗談でも人に迷感かけたらあかんかったわとも思った。
ここで、もう来年の計画をしているのだけど、ここまでエスカレートすると、あと、やれぱ面白いと思うバイクは、Vーmaxかハーレーぐらい?で、でも自分のバイクでは無理だし、金もないし…。誰かハーレーくれませんか?と一応書いておこう。
ショベル、パン、トライクなら尚よし!正直な所、次は○○でという面白い案が浮かばなかった。
今まではもうマグマの様に次から次へと出てきたのだが。でも、前からこれはと思う事が一つあるので、最後にそれを書いておきます。
今までに、バカでアホな事に挑戦した人はいっぱいいると思う。
しかし、それは内容ゆえに自分で何かに投稿でもしない限り、内輪で終わってしまい、あとは人づてに聞いたオモロイ話として、いつのまにか忘れられてしまう運命なのでは…。
そんな貴重な体験を、このまま内輪で終わらせるのは、なんともったいない事だ。
例えば、聞いた話では「バイクを押して北海道を一周した人!」私は思うのです。
そういう、ともすればただのくだらないバカ話。でもそういう事実を一つひとつ拾いあげ一つの資料にしたい。
この世で一番くだらない事、者は?そして、それを一冊の本にしたい。その名も、「……」。
くれぐれも役に立つ事や感心する・賢い事はダメで、ひたすらくだらない事を集めてみたい。
具体的には、くだらない事のレポート、写真、そしてできれぱそれを証明できる第三青のサインか何か、それを私の所に送って下さい。
そして同時に、その記録を破ってやろうなどという希望者には、それを公開してやってもらおうという訳です。
ま、それにしても一連の冬の宗谷計画は、とうとうオレの一番大切にしていたザッパーを宗谷に持って行った事で終わりという事になるかもしれない。
初めてこれを計画した時は、僕はオフロードバイクでした。
「絶対行けない」と思っていたのに塚ちやんはアッサリ、これをVFで覆してくれた。
彼は立派な大アホだなあ。その後、ザッパー君はご褒美にモリワキの集合管をつけてもらい、きれいに洗ってもらいました。
僕の顔には凍傷のシミが残ってしまいました。大バカ自慢、待ってます。

前のページに戻る


最北元旦ページに戻る