カブ2000


いよいよ2000年初日の出へ

いい気分で車の中で寝る。
ラジオで、オブチさんが2000年問題で大きな支障が出たという報告はないと、 言っていた。
4時頃目が覚める。
外は満点の星空、もしかして初日の出が拝めるかも?
6時半起床。
やっぱりというか、曇り。
大型観光バスが、何台も来ている。
今年のイベントも簡素化され、記念品と、ミルクのサービスのみ。
しかし、日の出時刻の7時過ぎには派手な花火が上がり初日の出気分が 盛り上がる。

観光バスが帰ると、8時すぎには人影もまばら。
ライダー達も、テントを撤収し、それぞれちりぢりに。
「また来年!」とは、かんたんにはいえないが・・・・・
こちらは今回最後の走行。
昨日見つけた時計を、再びはめて、一路稚内へ。
昨夜ちらちら降っていた雪も、大したことない。
、、、、て思っていたら、圧雪の雪の上で派手に転倒。
反対側の郵便車が、止まってくれ、「大丈夫ですかー」
普通ならこんなふざけた奴に、罵声の一言あってもいいぐらいなのに、 それも敬語。
全くもって、すみません。
足が下敷きになり、ちょっと痛い。
そこからは何事もなく、慎重に走り、元旦の稚内市街は車も少なく、走りやすい。
車バイクに抜かれながら、2時間後には稚内のドームに。
これで、今年のバイクはおしまい。

駅前で、KSRー2の青山さんが、雪道に手こずっていた。
自分が初めて最北端に到達したときと同じ光景を見ているようで、 心より、がんばってくれとエールを心の中で送る。

2日

バイクを車に乗せ、稚内より留萌

3日
留萌より旭川
留萌ー深川間で、蒸気機関車が走るという。
絶対見てみたい。
ミドつれて、ローカルな駅を狙って、カメラもって見物に。
たぶん始発、終点と、鉄道ファンがいっぱいで、 近くで見られないと思い、留萌から一つ前の駅で待つ。
わくわくしながら待っていると、「プゥオー」カーブむこうで、 汽笛が鳴ると、そのあと雪の中から真っ黒い機関車が、ゆっくり煙を吐いて出てきた。
夢中でシャッターを押すが、後で考えると、レンズからなんかじゃなく、 もっとこの目でちゃんと見たらよかった。
カメラマンじゃないのだから。
カメラだって(コニカ現場監督)
ほんとはこれでおしまいのつもりだったのだけど、なんか良かったので、 留萌の駅まで行ってみることにした。
駅には先ほどの機関車が止まっている。
駅から煙が上がっている。
入場券がなくても、なぜか中に入れ、線路内にも人がいる。
なにか、とてものどかで、機関車にのっかて記念撮影している。
機関士さんにミドを機関室に上げてもらい写真も撮らせてもらう。
中も自由に見ることが出来る。
みんなにこにこしている。
昭和40生まれの僕の記憶の中には、わずかに蒸気機関車の記憶があり、 この臭いでそれを自然に思い出した。
そうだ、駅はもっと、薄暗くすすけていた感じたのは、この煙のせいだったのだ。
C11と言う機関車の中では、比較的小さなほうだと思うけど、 ボイラ室の中からは、火がぼうぼう、機関室のバルブ、使い込まれたハンドル。
真鍮の色、発電タービンの音 動輪の各部より、スチームがシューシュー 煙突からは煙がモウモウ、子どもそっちのけで、この迫力のあるメカニズムに、 見とれた。
小さい頃読んだ子ども図鑑には、いかに電気機関車が効率的で、ディーゼル機関車を挟んで蒸気機関車は、非効率な乗り物かという事が、図解入りで、わかりやすく説明してあったが、、、、
今となっては、残酷な解説だったと思う。
そして、なぜか帰る車の中で、家のガレージの隅っこにほってある、ハーレーを直そうと思う。
あの機械としての魅力は通じるものがある。

4日旭川より札幌
バイク仲間の宮ちゃんから連絡があり、初日の出を、富士山の頂上で向かえたという。
何年か前、宗谷でそんなこと話していたけど、ほんとに実行に移してしまった。
何というすごい奴!
そして、これもバイク仲間のヒデから、高速道路の上から今車が発火して、JAF待ちという電話が入る!
全くもって、正月早々なんというか・・・・
5日札幌より小樽フェリー
ほとんど揺れず、敦賀行きのフェリーは20時間で早くて楽。

6日夜、京都に着く。

あとがき

今年は、大成功!
天候、道路状況、トランポ、カブ、そして人間3人とも、コンディション良好で、 こんな穏やかな天候が始めから終わりまで続いたのは初めてでした。
後半のスノーボードも気持良く滑ることが出来た。
船も揺れなかったし。
心配していた、2WDのトランポも特別怖い思いもすることなく、一桁で買った車にしては上出来でした。
今までは四駆以外では怖いなあと思っていたのですが、変なところに行かない限り大丈夫でした。
FRのリアの滑り出しが早く、逆に安全運転で走れました。
これも今回の北海道で得た実績です。
今回のカブは時間があれば、スノータイヤか、スパイクを装着したかったのだけど、 (カブのサイズではあるのです)
車のタイヤのことで、いっぱいでそこまで手が回りませんでした。
しかし結果オーライで、今年の天候に助けられたこともあり、アスファルトの上を走りながら、夏タイヤで良かったと、しみじみ思いました。
今年は全走行の95パーセント、アスファルトの上でした。
カブのオーナになったのは初めてだったのですが、のりやすいポジション、安定した、エンジンそしてOHVサウンド、ポロポロ・・・と誰かが言っていたけど、 平和な音です。
今回の北海道でこのバイクがますます好きになりました。
万歳!!ホンダカブ!!

今回の総転倒回数


5回

おわり。

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